映画【仁義の墓場】感想(ネタバレ)

jinginohakaba
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●こんなお話

 ヤクザ社会でもルール無用の生き方をして破滅していく男の話。

●感想

 冒頭で主人公の石川力夫という人物を知っている実際の人物たちの証言があって、物語の実在感をあげていて、なんでこんな男になってしまったのかと考えてしまうツカミでよかったです。

 ほとんど主人公に対しての背景や動機が描かれることなく、ひたすらお世話になった人や信用してくれてる人とかまで逆恨みして怪我を負わせたり殺害してしまったりする問答無用な生き方を見せてくれて、全く感情移入できない仕組みになっています。ヒロインもレイプして自分のものにしてしまったり。

 ヘロイン中毒になったあとの渡哲也さんの狂気っぷりが凄くて、表情がもういっちゃってるのが怖かったです。同じ中毒の田中邦衛さんも不気味で拳銃を撃つ姿とか凄かったです。

 ヒロインが身体を売って主人公の保釈金を払ったとか自殺したとかがナレーションで終わってしまって壮絶な人生なのが伝わりにくかったのが残念でした。

 「大笑い三十年の馬鹿騒ぎ」という辞世の句も本当にその通りだと教えてくれる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/09/12 NETFLIX

監督深作欣二 
脚本鴨井達比古 
原作藤田五郎 
出演渡哲也 
梅宮辰夫 
郷えい治 
山城新伍 
高月忠 
ハナ肇 
室田日出男 
曽根晴美 
前川哲男 
土山登士幸 
畑中猛重 
城春樹 
田中邦衛 
今井健二 
汐路章 
玉川伊佐男 
多岐川裕美 
池玲子 
衣麻遼子 
小林千枝 
三谷昇 
近藤宏 
伊達三郎 
成田三樹夫 
安藤昇 

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