映画【少年の君】感想

Better Days ☆☆☆

●こんなお話

 受験戦争を頑張りながらいじめを受ける主人公と彼女を守る少年の話。

●感想

 学校でイヤホンすると周囲の喧騒が消えて勉強を始める。すると周りが騒いでいるのに気づいてイヤホンを外すとまた喧騒が戻ってくる。中庭を見ると…。という冒頭から独特の雰囲気でツカミはバッチリでした。

 独特の構図や取調室での照明、事件が起こって時間軸が戻ったり真相が明らかになったりなどの編集がテンポがよくアート映画な装いだけれども。世界の誰もわかっていないけれど、自分たち2人だけしかわからない世界というのを主人公2人の熱演も相まって感動的でした。

 中国の受験戦争をベースにしていて、そういった中国の文化が新鮮さもあって楽しめました。貧富の差や何と言ってもいじめ問題と世界共通の問題をモチーフにしていて、やっぱりいじめのシーンはへこみました。

 ただ135分というのはチト長くて、いじめがあり主人公同士が出会って警護をすることになっていじめの流れが変わる。けど結局さらに酷いことが起こって、その事件の真相が少しずつ明らかになる。そして刑事さんの尋問がありますが、この尋問のくだりから白い照明が当たる顔のアップの連続で退屈でした。それにいじめっ子が、いじめの動画を流出するのを恐れて「何でもするから!」と泣きながら懇願してましたが、口約束だけで「流出させない」という流れになってましたが、そこまで弱気になりそしてそこまで主人公のことを信用するのだろう? というちょっといじめっ子の気持ちが唐突に感じました。そして1番、テンションが下がったのはエピローグで実際の役者さん本人が「いじめ、かっこ悪い」的な話をしてテロップでいじめ問題の取り組みが延々と流れるのとかは、ちょっと説教臭さが強かったです。

 とはいえ、中国では前科、特に殺人を犯した人でも教職につけるのかと驚く映画でした。日本でもありうるのかな? と調べたくなりました。

☆☆☆

鑑賞日:2021/08/10 Bunkamura ル・シネマ

監督デレク・ツァン 
脚本ラム・ウィンサム 
リー・ユエン 
シュウ・イーモン 
原作チオ・ユエシー 
出演チョウ・ドンユイ 
イー・ヤンチェンシー 
イン・ファン 
ホアン・チエ 
ウー・ユエ 
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