映画【竜とそばかすの姫】感想

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●こんなお話

 歌の天才がバーチャル世界で人気者になって、そこでトラブルメーカーと出会って本人を探したら社会問題に遭っているのを知って助ける話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログから

●感想

 高知県の田園風景や電車、街並みなど綺麗さはさすがで画面を見ているだけでも楽しく、そして細田作品らしいバーチャル世界でのキャラクターや物が1つの画面にいっぱい動いている情報量の多さもさすがでした。

 ただ見せ場である音楽描写歌唱描写が冒頭から見せ場として設定されていますが、そこでのバーチャル空間もクジラとかも過去の細田作品で見たことあるなぁと思ってしまって乗り切れないツカミでした。歌自体もなぜ50億人の人たちが惹きつけられる歌声なのか、圧倒的カリスマ性を映画内リアリティーとして難しいんだなと再確認できました。アバターが泣いたりしてましたが、なぜ泣くのだろう? という気持ちで見てました。

 バーチャル世界で竜が暴れて問題になって正体を探すという展開になりますが、主人公が竜を好きになる理由みたいなものは全く伝わらず、背中に傷があるからくらいしか見当たらなかったです。「美女と野獣」がモチーフになっているみたいですが、いかに「美女と野獣」の主人公たちが交流してダンスをするシーンが感動的なのか比較としてディズニー作品の評価が上がるこちらの作品でした。

 それにDVの映像をライブ配信しているのに「誰も助けてくれない」と言っていましたが、そんなことあったら通報とかされるのではないだろうか。そして彼らを探して簡単に高知から東京へ行く主人公というのもぶっ飛びすぎていて振り落とされるジェットコースタームービーでした。しかも周りの大人は誰もついていかないクレイジーっぷり。しかも見ず知らずの土地をさまよって、目的の人物を見つけるというなかなかの難易度のことをやってのける主人公。初対面で相思相愛になっているのにもついていけず、DVお父さんも眼力でビビらせるというのも、何を見せられているのだろう? という時間でした。そして50億人が利用していて、竜もそばかすの姫も日本人だったのねというのも驚きでした。

 それに声優さんたちのあわなさも気になるところで、主人公の父親がおじいちゃんみたいな声だと思ったら役所広司さんでしかも活舌が聞き取りにくい役所さんで見た目と声が全くあっていなくて気になりました。男性陣の魅力のなさもあって、主人公の幼馴染のイケメンもエピローグで「お前の行動を見てもう対等に付き合えるな」みたいなことを言っていますが、何でそんな上から目線なんだと傲慢キャラですし。染谷将太さん演じるおちゃらけキャラも必要だったのかわからないうえに、これまた絵と声があっていない気がしました。

 映像や見せ方とかは一級品だと思うのに。お話、脚本が問題点は明らかなのが非常にもったいなかったです。プロデューサーやスタッフさんたちはこの内容で疑問に思わず作れたのだろうか? とスタッフロールを見ながら考えてしまいました。

 とはいえ主人公はバーチャル世界でナンバーワンの存在なので大富豪になれるからよかったですねという作品でした。友達が寄付しちゃってるみたいですが。

鑑賞日:2021/08/11 キネカ大森

監督細田守 
脚本細田守 
原作細田守 
出演(声)中村佳穂 
成田凌 
染谷将太 
玉城ティナ 
幾田りら 
森川智之 
津田健次郎 
小山茉美 
宮野真守 
森山良子 
清水ミチコ 
岩崎良美 
坂本冬美 
役所広司 
島本須美 
石黒賢 
ermhoi 
HANA 
佐藤健 
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