映画【ほえる犬は噛まない】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 団地で吠える犬に悩む男が犬を誘拐してしまう。その犬を団地の警備員が犬食してしまって、団地の犬失踪が相次いでヒロインが犬を捜索していく話。

●感想

 1本わかりやすいストーリー展開ではなくて説明が難しい映画でした。それなのに惹きつけられる不思議な魅力で、冒頭の団地を歩き回る構図とかの面白さ。ボーラ―の怖い話をする隠れて犬を食べる警備員、どこからともなく現れるホームレス。犬を探す飼い主たち。
 どこかとぼけた主人公の女の子がルームメイトの女の子と犬を屋上から投げ捨てた男を追いかける。鼻血を出してティッシュを詰めて可愛いペ・ドゥナさん。

 教授になりたいけどコネや賄賂が必要な韓国社会。ビルが乱立した時に手抜き工事がたくさん行われたなどの韓国の事情をあっさり描くというのも監督の作家性が出てよかったと思います。

 ただ犬を殺す男には映画的に制裁は特になく、そのまま過ごしてしまったりというのはいかがなものだろうとも思ってしまいました。
 犬を食べたり犬の死骸が出てきたりと生理的に不快に思ってしまう可能性のある映画でしたがブラックコメディとして楽しい映画だったと思います。

☆☆☆

鑑賞日:2014/06/01 DVD

監督ポン・ジュノ 
脚本ポン・ジュノ 
ソン・テウン 
ソン・ジホ 
出演キム・ホジョン 
キム・レハ 
ペ・ドゥナ 
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