映画【アバター(2011)】感想(ネタバレ)

avatar2011
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●こんなお話

 女子高生がアバターを使って暴走していく話。

●感想

 自分のアバターをお洒落に豪華にしていく事が、自分のステータスで。それが自分の全てになっていってしまうというモチーフは現代的で、とても面白く観ることができました。

 いじめられっ子だった主人公が、ケータイを母親から誕生日プレゼントでもらい。いじめっ子から強制的にケータイサイトに登録させられ、嫌々始めていく主人公ですが。偶然、レアアイテムを手にしたことから学校生活が一変してしだいにハマっていってしまいますが。援助交際までしてお金を入手して、電子マネーに変換したりとどんどん突き進む主人公が怖いです。けど、映画のように何十万とコンビニ店員に出したら怪しまれそうですが。

 主人公が暴走して、かつてのいじめっ子を蹴落としていく姿は感情移入しづらいですが。後半で、そこまで執拗に復讐する理由があかされますが。ちょっとオープニングで説明しすぎてしまっているので、真相がわかっても驚きが少ないのが残念でした。とはいえ、その理由が明かされることによって主人公がただ単に嫌がらせをしていたわけでないとわかるので。観てるボクは、なんとも微妙な感情になりました。いじめる側もいじめられる側にも、感情移入しづらいっつう。それは、それで面白いですが。

 主人公の欲望は止まらず、もっともっとアイテムが欲しくなっていき。味方まで、殺害してしまうという恐ろしいものですが。大げさに描かれてるとはいえ、実際にゲームにハマってしまうようなことがありそうだと考えてしまいました。

 いじめの描写が漫画すぎたり、担任の先生の造形も漫画的だし。何より、アバター部の連中が『リアル鬼ごっこ』のオニとあまり変わらないのは失笑でした。マスクかぶった人たちが、人を探して走り回る姿は凄かったです。

 とはいえ、90分飽きずに観れた映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/09/29 DVD

監督和田篤司 
脚本野口照夫 
原作山田悠介
出演橋本愛 
坂田梨香子 
水沢奈子 
はねゆり 
佐野和真 
指出瑞貴 
大谷澪 
増山加弥乃 
清水富美加 
鈴木拓
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