映画【進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 みんながみんな巨人な話。

●感想

 主人公の父親が子ども時代の主人公に注射を打っていて何か実験をしているけど政府の人間が突入してきて資料とかを燃やして両親を連れて行ってしまう。

 主人公が目を覚ますと拘束されていて政府の高官が主人公が巨人化したのを問題視して処刑しようとするけど、別の巨人が現れて主人公をどこかに連れて行ってしまう。

 生き残った仲間たちは壁の近くにある不発弾を使って壊れた壁を修復しようという計画を練って移動。主人公が目を覚ますと隊長がいて、隊長は巨人は人類が発明したけど巨人が世界中に溢れちゃって、政府の人間が隠して壁を作って特権階級として暮らしてとかが語られて、兵隊や兵器を集めている。

 仲間たちが不発弾を掘り起こして移動中に隊長と主人公たちが現れて隊長が爆弾で壁を破壊してすべてを壊そうという計画を話して、みんなついていけない。殴り合いをして主人公がやられている間に仲間たちが立ち向かって不発弾を持って逃げる。

 隊長が主人公たちの車に乗っていて自らに剣を突き刺して巨人化。主人公たち立ち向かって主人公やられたかと思いきや、主人公も巨人化して巨人対決。膝蹴りで巨人隊長を撃退。

 不発弾を壁にセットするけど、今度は政府の高官が生きていて超巨大化。みんなで立ち向かっている間に、隊長が不発弾を手に超巨人に特攻して爆発して、その結果、壁が復活しておしまい。

 原作とはオリジナルな方向へ進む話らしいですが、原作を全く知らないとまったくもってどこに向かって進んでいるのかわからない映画でした。前編同様、みなさん舞台のようなハイテンションなお芝居で自分の行動を大声で説明していくというのが相変わらず続くので、それについていけないとかなりキツイです。

 主人公が人類の敵か味方かというところから物語が始まりますが、そこからずっと前編同様に主人公は叫ぶだけで彼が叫ぶたびに嫌いになっていくという。頭の血管切れちゃうんじゃないのかなと心配になりました。前編で楽しめた巨人が人間を襲う。というアクションシーンは全くないのも見どころがないと思ってしまう一因でもありました。別にそういったアクションシーンがなくて巨人の真相を描くという解答としての後編は全然アリだと思いますが。その解答もよくわからなかったです。

 人類の敵は人類。みたいなことを言われてその人についていくけど、その人の言ってるところもおかしいと主人公ははむかいますが、主人公は一体何がしたいのかわからなかったです。人類を支配している政府が悪いんだったら、シキシマ隊長についていくべきじゃなかろうか。けど結局は政府側の人と対決していくという。

 主人公たちとその仲間たちの描かれ方も雑すぎて、ネガティブな発言しか言わない三浦 貴大さんはあんな発言ばかりしていたら仲間から外されそうですが、ずっと一緒。怪力男も怪力すぎて普通に巨人と戦えるのではなかろうかと思っちゃったり。主人公の親友も爆弾づくりをするけど、全く役立たずだったというクライマックスはあれは一体何だったのだろうか? 石原さとみさんのテンションは相変わらずでマッドすぎて引いちゃうという。

 巨人誕生の設定もよくわからなくて、シキシマ隊長は兵器を集めてクーデターを起こそうとしますが、あの設定だったら普通に巨人として街に攻めこんじゃえばよかったのではなかろうか。クライマックスでいきなりの心の変化は何だったのか。巨人って兵器は効かないという話だったのに、弓矢が目を貫いたり、爆弾で倒せたりとそこらへんもどういう設定なんだろう? というところばかり気が散ってしまって入り込めなかったです。ヒロインであるミカサという役もポジションが不鮮明でまったくもって魅力がなかったです。そもそも大ボスのカタキ役もがれきで崩れたのに生きていて、主人公たちが爆弾を壁に設置するまでどこかに隠れていたのだろうか、なぜそのタイミングで巨人化したのだろうか、とか行動がよくわからなかったです。

 この映画の世界のリアリティはどうなっているんだろう? 前編であんだけ巨人が出てきて移動するのも恐る恐るだったのに、後編ではもうボッカンボッカン激しくやっているのに何で誰も襲ってこないんだろう? とか今の場所から次の場所までの移動距離がどうなってるんだろう? とかこの映画の世界がどうなってるのかわからないので、舞台の天地人をしっかりと描いてから巨人のバトルを描いてほしかった映画でした。バラバラなチームがクライマックスで巨人に挑む。という構図は面白い設定になりそうだけに、大作映画がこういうことになってしまって哀しい気持ちにさせてくれる映画でした。

 よかったのはシキシマ隊長がグラスの持ち方であんな風にもてるんだと勉強になれるの唯一の見所な映画でした。

鑑賞日: 2015/10/04 TOHOシネマズ川崎 2016/11/02 NETFLIX 2025/03/06 Amazonプライム・ビデオ

監督樋口真嗣 
脚本渡辺雄介 
町山智浩 
原作諫山創
出演三浦春馬 
長谷川博己 
水原希子 
本郷奏多 
三浦貴大 
桜庭ななみ 
松尾諭 
水崎綾女 
武田梨奈 
石原さとみ 
ピエール瀧 
國村隼 

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