映画【進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 みんながみんな巨人な話。

●感想

 原作とはオリジナルな方向へ進む話らしいですが、原作を全く知らないとまったくもってどこに向かって進んでいるのかわからない映画でした。
 前編同様、みなさん舞台のようなハイテンションなお芝居が相変わらず続くので、それについていけないとかなりキツイです。

 主人公が人類の敵か味方かというところから物語が始まりますが、そこからずっと前編同様に主人公は叫ぶだけで彼が叫ぶたびに嫌いになっていくという。頭の血管切れちゃわないのかなと心配になりました。前編で楽しめた巨人が人間を襲う。というアクションシーンは全くないのも見どころがないと思ってしまう一因でもありました。
 別にそういったアクションシーンがなくて巨人の真相を描くという解答としての後編は全然アリだと思いますが。その解答もよくわからなかったです。

 人類の敵は人類。みたいなことを言われてその人についていくけど、その人の言ってるところもおかしいと主人公ははむかいますが、主人公は一体何がしたいのかわからなかったです。人類を支配している政府が悪いんだったら、シキシマ隊長についていくべきじゃなかろうか。けど結局は政府側の人と対決していくという。

 主人公たちとその仲間たちの描かれ方も雑すぎて、ネガティブな発言しか言わない三浦 貴大さんはあんな発言ばかりしていたら仲間から外されそうですが、ずっと一緒。怪力男も怪力すぎて普通に巨人と戦えるのではなかろうかと思っちゃったり。主人公の親友も爆弾づくりをするけど、全く役立たずだったというクライマックスはあれは一体何だったのだろうか? 石原さとみさんのテンションは相変わらずでマッドすぎて引いちゃうという。

 巨人誕生の設定もよくわからなくて、シキシマ隊長は兵器を集めてクーデターを起こそうとしますが、あの設定だったら普通に巨人として街に攻めこんじゃえばよかったのではなかろうか。クライマックスでいきなりの心の変化は何だったのか。巨人って兵器は効かないという話だったのに、弓矢が目を貫いたり、爆弾で倒せたりとそこらへんもどういう設定なんだろう? というところばかり気が散ってしまって入り込めなかったです。
 ヒロインであるミカサという役もポジションが不鮮明でまったくもって魅力がなかったです。

 この映画の世界のリアリティはどうなっているんだろう? 前編であんだけ巨人が出てきて移動するのも恐る恐るだったのに、後編ではもうボッカンボッカン激しくやっているのに何で誰も襲ってこないんだろう? とか今の場所から次の場所までの移動距離がどうなってるんだろう? とかこの映画の世界がどうなってるのかわからないので、舞台の天地人をしっかりと描いてから巨人のバトルを描いてほしかった映画でした。バラバラなチームがクライマックスで巨人に挑む。という構図は面白い設定になりそうだけに、大作映画がこういうことになってしまって哀しい気持ちにさせてくれる映画でした。

 よかったのはシキシマ隊長がグラスの持ち方であんな風にもてるんだと勉強になれるの唯一の見所な映画でした。

鑑賞日: 2015/10/04 TOHOシネマズ川崎  2016/11/02 NETFLIX

監督樋口真嗣 
脚本渡辺雄介 
町山智浩 
原作諫山創
出演三浦春馬 
長谷川博己 
水原希子 
本郷奏多 
三浦貴大 
桜庭ななみ 
松尾諭 
水崎綾女 
武田梨奈 
石原さとみ 
ピエール瀧 
國村隼 

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