映画【クライム・スピード】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 まっとうに生きようとしている弟のもとにダメダメお兄ちゃんが犯罪に引き込んで、人生どん詰まりになっていく話。

●感想

 まともに自動車整備の仕事をしていて恋人もできてうまく生活していた主人公のもとに刑務所を出所したお兄ちゃんがやってきて、刑務所でお世話になった人を紹介されて彼らの運転手になって指示された場所に行ったら銃声がしてパトカー来て…とトラブル続出。

 エイドリアン・ブロディがひたすら情けないお兄ちゃん役なのが見どころで、主人公のところにやってきて嫌々の弟を誘って底なし沼に引きづりこんでいきます。仲間にぶん殴られて平身低頭する兄の威厳のなさが最高でした。そしてクライマックスの銃撃戦でもすぐに動けなくなってしまい、そんなお兄ちゃんを助けるために頑張る主人公。お兄ちゃんは「刑務所には戻りたくない」と苦肉の策で弟を逃がす姿は感動的でした。その主人公たちとは関係のないところで仲間の銃撃戦が見どころになっていました。クライマックスの銀行強盗からの案の定、警官隊に囲まれてからの銃撃戦はなかなかの迫力で雨の中の重たい銃声が鳴り響くのはよかったです。何の計画性もなくただ力押しで突き進む強盗団の無茶苦茶さが際立っていました。ヘリコプターすら撃ち落としてしまってました。よく知らない連中の銃撃戦が見せ場になっているのがこの映画の惜しいところで、主人公たちはひたすら受動的で特に事件がやってくるまで何もしないのが、あまり面白さを感じにくい映画になっちゃっているのが惜しかったです。

 とはいえ90分の短さでちょうどいい作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/01/12 U-NEXT

監督サリク・アンドレアシアン 
脚本ラウル・イングリス 
出演ヘイデン・クリステンセン 
エイドリアン・ブロディ 
ジョーダナ・ブリュースター 
トリー・キトルズ 
エイコン 
レイチェル・ビルソン 
ローラ・カユーテ 
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