映画【相撲道 サムライを継ぐ者たち】感想(ネタバレ)

sumodo
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●こんなお話

 相撲部屋に密着したドキュメンタリー。

●感想

 相撲の紹介、啓蒙もの入門ものとしてとてもよくできたドキュメンタリーだと思いました。朝稽古の身体から湯気を出しながら土まみれになって頭をぶつける重たい低音が響く映像と音声、そして両国国技館の満員御礼の観衆の人数の多さに歓声。どの映像も新鮮で興味深く見ることができました。

 お相撲さんの激しい練習。若手のお相撲さんは先輩にぶつかっていって「岩を動かしてるみたい」と最初は全く動かせず、だんだんと動かしていけるようになる。ぶつかり稽古、ムカデ稽古などもテロップで表示されて力士たちが説明してくれる。相撲の歴史や成り立ちもアニメーションで簡単に説明してくれるのもよかったです。

 映画の主役は豪栄道や妙義龍、竜電などにスポットを当てて彼らのトレーニングや身体のケア、場所中の成績を追いかけていきます。前半は豪栄道の部屋をメインに怪我をしても黙って取り組む寡黙さがカッコいい豪栄道。焼肉屋でお相撲さん30人くらいがどれくらい食べてレシートの長さに圧倒されてレジに映る値段がこの映画の見所のひとつで笑えてよかったです。後半は竜電というお相撲さんの部屋へ行って親方自らまわし姿で稽古をつけるところに視点が移り、竜電が頑張る姿にこれまた応援したくなる構成で、場所の最後の最後に登場する相手が豪栄道どーん! というのもどっちも応援しちゃって大変でした。

 大相撲中継の固定カメラしか見たことない大相撲初心者がこのドキュメンタリーで、相撲の激しさに驚き、お相撲さんの稽古や日常。国技館の様子などを楽しんで見ること知ることができる良いドキュメンタリーだと思いました。そのため大相撲に詳しい人が見たら物足りないのかな? ということもあるのかなと思います。

☆☆☆

鑑賞日:2021/01/13 キネカ大森

監督坂田栄治 
製作総指揮坂田栄治 
出演境川部屋 
高田川部屋 
ナレーション遠藤憲一 
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