●こんなお話
勤務先の社長の娘が誘拐されたので元特殊部隊員がロシアンマフィアと戦う話。
●感想
特殊部隊を退役し、現在は建設現場の現場監督として静かな生活を送るレヴォン・ケイドは、亡き妻との間に生まれた娘メリーと慎ましく暮らしている。
彼はガルシア一家が経営する建設会社で働き、社長のジョー、その妻カーラ、そして娘のジェニーと家族同然の関係を築いており、深い信頼で結ばれていた。
そんなある夜、ジェニーが友人とクラブやバーをはしごして遊んでいる最中、ロシア系マフィアの人身売買組織に目を付けられ、ヴァイパーとアルテミスというブローカーによってトイレから拉致されてしまう。ガルシア夫妻は警察に助けを求めるが、裏社会が絡む事件のため捜査は進まず、時間だけが無情に過ぎていく。
ジョーは最後の望みとしてレヴォンに助けを求めるが、レヴォンは軍時代の暴力的な過去から距離を置き、平穏な生活を守りたいという思いから一度は断る。しかし、ガルシア家への恩義と父親としての責任感が彼の背中を押し、ジェニーを取り戻す決意を固める。
レヴォンは視力を失った元戦友ガニー・レファティの協力を得て、武器と情報網を整え、人身売買組織の足取りを追い始める。
ナイトクラブ、裏社会の集会所、郊外の倉庫などを巡りながら、彼はロシアンマフィアの冷酷な実態と巨大な犯罪ネットワークの存在を突き止めていく。
その過程で、レヴォンは次々と現れる手下やブローカーたちと銃撃戦や肉弾戦を繰り広げ、容赦なく排除していく。事件は単なる誘拐ではなく、国際的な人身売買と政治的な汚職が絡む大規模な闇ビジネスであることが明らかになり、レヴォンはさらに深い闇へと踏み込んでいく。
やがて彼は娘メリーをガニーに預け、覚悟を決めて敵の本拠地へ単身で突入する。激しい銃撃戦と白兵戦の末にジェニーの居場所を突き止め、監禁されていた彼女を救い出す。
その後も組織の幹部や用心棒たちが立ちはだかるが、レヴォンは一人また一人と倒し、血と銃弾が飛び交う戦いの末、彼は組織を壊滅させ、ジェニーを無事にガルシア家のもとへ連れ帰る。
すべてが終わった後、レヴォンは再び娘メリーの待つ日常へと戻っておしまい。
ジェイソン・ステイサムさんの無敵感あふれるアクションは本作でも健在で、単身で敵地に乗り込んでいく展開はやはり爽快感がありました。
建設現場の監督という設定は物語にあまり生かされていない印象もありましたが、その分、父親としての顔と戦士としての顔のコントラストは強く感じられました。
ロシアンマフィアやバイカー集団の描写は細かく描かれているものの、感情移入しづらい部分もあり、観ている側としては少し戸惑う場面もありました。
それでも、ジェニーを救うために一切の躊躇なく危険へ踏み込んでいくレヴォンの姿には、わかりやすいヒーロー性があり、娯楽作品として十分に楽しめました。
全体としては、これまでのステイサム作品と同じ系譜にありながらも、家族を守る物語を軸にした一本として、肩の力を抜いて観られるアクション映画だと感じました。
☆☆
鑑賞日:2026/01/12 イオンシネマ座間
| 監督 | デヴィッド・エアー |
|---|---|
| 脚本 | シルヴェスター・スタローン |
| デヴィッド・エアー | |
| 原作 | チャック・ディクソン |
| 出演 | ジェイソン・ステイサム |
|---|---|
| デヴィッド・ハーバー | |
| マイケル・ペーニャ | |
| ジェイソン・フレミング | |
| メラーブ・ニニッゼ | |
| マクシミリアン・オシンスキー |

