映画【仄暗い水の底から】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 引っ越した団地で恐怖体験する親子の話。

●感想

 離婚協議中のお母さん。娘と団地に引っ越してくるけど、初日から天井にシミがあるのを見つけてしかもそこから水が落ちてくるという。ボクだったら絶対、管理会社にもっと訴えますが。離婚協議と娘の世話や仕事で手いっぱいなのかなと思いながら見てました。

 主人公は離婚協議して娘を旦那にとられまいと必死で、しかも仕事も探さないといけない。幼稚園に預けた娘を引き取るために仕事も早くきりあげないといけない。ストレスいっぱいです。
 そして団地で起こる怪奇現象。とはいっても、天上のしたたる水や何回捨てても戻ってくるバッグとか直接的なアタックはなく不思議なことが起こる程度。
 むしろ何の反応もない管理人や子どもをやたらと叱る幼稚園の先生とかのほうが不気味に思えます。
 
 行方不明の女の子が原因となってクライマックスが起こって、娘を守るために主人公がある選択をして物語は終わりますが。正直、感情移入しづらい印象でした。
 それは最初から主人公が怒鳴ったり1人だけヒステリーに思えてしまい、それは日常のストレスや怪奇現象によるものがあってのことだと思いますが。
 離婚協議でイライラしてるところからスタートではなく、最初は平穏な主人公だけど怪奇現象が起こってだんだんとストレスが溜まるという風にしないといけないと思いました。

 そのためクライマックスで取る主人公の自己犠牲の精神もそんなに悲しくも思えないという。
 少女の幽霊もただ寂しいだけで、主人公に絡んできても。お前のワガママかよ、と冷めた視点で見てしまいます。

 とはいえ、常に降っている雨の中のジメジメした映画でよかったです。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/03/15 Hulu

監督中田秀夫 
脚色中村義洋 
鈴木謙一 
原作鈴木光司 
出演黒木瞳 
菅野莉央 
小口美澪 
水川あさみ 
小日向文世 
徳井優 
谷津勲 
小木茂光 
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