映画【リーサル・ウェポン】感想(ネタバレ):ロサンゼルスで始まる危うい刑事コンビの行方

lethal-weapon
スポンサーリンク

●こんなお話

 2人の刑事が麻薬組織と戦う話。

●感想

 ロサンゼルスの夜、高層ビルから若い女性ジョシュア・ハンカーが転落して死亡する。薬物反応が見られるものの、事件性の有無ははっきりせず、市警のベテラン刑事ロジャー・マータフが捜査を任される。同じ頃、別の現場では刑事マーティン・リッグスが麻薬取引の潜入捜査で容疑者と銃撃戦を繰り広げ、あまりに危険な行動から署内で問題視されていた。リッグスは妻を事故で亡くして以来、自暴自棄な側面があり、無茶な突入を繰り返す姿から同僚たちは彼の身を案じていた。

 50歳を迎え、家族と穏やかな時間を望んでいたマータフの新たな相棒としてリッグスが配属される。初日から捜査方針で衝突し、マータフは彼の危険な性質に戸惑うが、転落死した女性がマータフの旧友マイケル・ハンカーの娘アマンダだったことが分かり、捜査は思わぬ方向へ広がる。マータフは旧友と再会し、娘の死の真相を追うよう頼まれる。

 リッグスとマータフはアマンダが麻薬組織と関わっていた可能性を調べ、売春やポルノ製作、麻薬密売など複数の犯罪が複雑に絡んでいたことを突き止める。だが関係者は次々と不審死し、事件は組織的な殺しの色合いを強めていく。二人は捜査先の家で仕掛けられた爆弾に巻き込まれ、自らも標的になりつつあることを知る。

 調べを進めるうち、裏で動くのは元特殊部隊メンバーで構成された犯罪集団シャドー・カンパニーであり、彼らがベトナム戦争時代にCIAの秘密作戦に関わっていた過去が浮かび上がる。戦後もその戦闘力を背景に麻薬ビジネスを続けてきた彼らは、ハンカーともかつて繋がりがあり、彼が抜けようとしたことで命を狙っていた。

 組織はマータフの娘リアンを誘拐し、マータフは単独で指定場所へ向かう。リッグスは独断で狙撃支援に回るが、二人は捕らえられ敵の拠点で拷問を受ける。リッグスは電撃拷問に耐えて脱出し、マータフを救い出しながら組織の構成員を倒していく。施設内を制圧し娘を救出した二人は、逃走する首領ピーター・マッカリーとジョシュア少佐を追撃し、銃撃戦とカーチェイスを経て敵の車を無力化する。

 ジョシュアはなおもマータフの自宅を襲おうとするが、警察の待ち伏せに遭って追い詰められる。リッグスとの格闘の末に射殺され、シャドー・カンパニーは壊滅する。事件後、リッグスは常に持ち歩いていた自殺用の弾丸をマータフに渡し、死への衝動に区切りをつける。クリスマスの日、リッグスはマータフ家を訪れ、家族と共に食卓につく。こうして二人は正式に信頼を分かち合う相棒となり、物語はおしまい。


 ベテラン刑事と自殺衝動を抱えた若手刑事という組み合わせで、いわゆるバディものとして非常によくできていて楽しく見ることができました。リッグスがビルの屋上で自殺しようとする男を止めるどころか、一緒に飛び降りてしまう荒唐無稽な場面など、彼の危うさを大胆に描いていて印象に残ります。マータフの友人の娘が殺されたことで物語が本格的に動き出し、そこに登場する殺人傭兵集団との対立が緊迫感を生んでいました。

 1980年代のアクション映画らしい銃撃戦が要所に配置され、見せ場の作り方に無駄がなく、勢いのある展開が続いていくのも魅力でした。家庭持ちで落ち着いた生活を望むマータフと、犬とトレーラーで暮らすリッグスという対比が分かりやすく、二人の世界観の違いが冒頭からテンポよく描かれていたと思います。

 リッグスの無茶な行動が物語の随所で目立ちますが、相手となる組織も同じくらい手段を選ばないため、彼らのぶつかり合いには妙な説得力があって、荒っぽいながらも見ごたえがありました。終盤では決闘のような構図まで発展し、アクションの盛り上げ方に当時の映画らしい勢いが感じられます。

 全体として、情熱と勢いが前面に出たアクションが続き、俳優たちの演技も相まって物語に厚みが加わっていたと思います。多少かっこよすぎる場面もありますが、それも含めて当時のアメリカ映画らしい熱量を楽しめる作品でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/02/27 Blu-ray 2025/12/11 U-NEXT

監督リチャード・ドナー 
脚本シェーン・ブラック
出演メル・ギブソン 
ダニー・グローヴァー 
ゲイリー・ビジー 
ミッチェル・ライアン 
トム・アトキンス 
タイトルとURLをコピーしました