●こんなお話
●感想
南区分局重案特勤組に所属する若き警官ウー・インションは、卓越した戦闘能力と鋭い勘を持ちながらも、規則を無視して突っ走る暴走癖を併せ持つ型破りな刑事として登場する。
彼は運鈔車強奪事件の現場で単独突入を行い、犯人逮捕に成功するが、その強引すぎる手法が問題視され、上司やメディアから激しく非難されて外勤へと追いやられる。
その直後、トランクが開いた車を目にし、そこから血まみれの遺体が転げ落ちたことで、インションはただならぬ事件の匂いを嗅ぎ取る。
捜査を進めるうちに、三聯会の幹部シュウ・ダーフーが裏で巨額のダイヤモンド取引を行っていることを突き止めるが、そのダイヤは単なる宝石ではなく、反物質爆弾の起爆装置に関わる重要な物質であることが明らかになる。
ダーフーは裏社会の金を横領して恋人と新しい人生を始めようとしていたが、取引の場で正体不明の武装組織に襲撃され、彼自身も命を狙われる立場に追い込まれる。
インションはその現場に居合わせ、ダーフーを助ける形で逃走を共にすることになり、刑事と犯罪者という決して交わらないはずの二人による奇妙なバディ関係が生まれる。
追っ手として三聯会の殺し屋、国際的な武装傭兵部隊、さらには軍事レベルの組織までもが動き出し、二人は市街地での銃撃戦、カーチェイス、爆破が連続する逃亡劇に巻き込まれていく。その過程で、ダーフーの部下が次々と殺され、彼自身も裏社会の世界に戻れない状況へと追い込まれていく。
やがて、反物質爆弾を巡る国際的な陰謀の全貌が浮かび上がり、架空国家パワンダの過激派勢力が港湾都市を壊滅させるテロ計画を進めていることが判明する。
科学者ファン・ニンニャンもこの計画に関与しており、36時間以内に爆弾を止めなければ都市全体が消滅するという極限の状況に突入する。
インションは警官としての正義を貫こうとし、ダーフーは生き延びるために裏社会の知識を駆使しながら、互いに反発しつつも協力して真相に迫っていく。銃撃と爆破が絶え間なく続く中で、二人の間には次第に信頼と共犯意識のようなものが芽生え始める。
クライマックスでは、反物質爆弾を積んだ航空機を巡る攻防戦が繰り広げられ、死んだと思われていた仲介人が実はすべてを操る黒幕であったことが明かされる。
インションは驚きながらも激闘の末に仲介人を飛行機から突き落とし、操縦不能になった機体を偶然乗り合わせた航空機関士とダーフーの協力で必死に制御し、着陸装置を展開させて墜落を回避する。
事件はひとまず収束し、インションは法と正義の狭間で揺れながらも、ダーフーを追わずに逃がすという選択をしておしまい。
冒頭のダイヤモンド取引の場に武装組織が乱入してくる銃撃戦から非常に派手で、最初からテンポの良さに引き込まれました。
物語の進行がセリフによる説明に頼る場面も多いため、油断すると置いていかれそうになりますが、そのぶん情報量の多いアクション映画として楽しめます。
偶然が連鎖して事態が転がっていく展開もあるように感じましたが、飛行機が急降下するパニックシーンや強引な着陸など、スケールの大きな見せ場が多く、純粋に娯楽性の高い映像体験として満足できました。バディものとしても相性の悪い二人が少しずつ信頼関係を築いていく流れがしっかり描かれており、アクション好きには十分に楽しめる一本だと感じました。
☆☆☆
鑑賞日:2026/01/11 DVD
| 監督 | ツァイ・ユエシュン |
|---|---|
| アクション監督 | シリル・ラファエリ |
| リー・チュンチー | |
| 脚本 | ツァイ・ユエシュン |
| 製作 | ツァイ・ユエシュン |
| 出演 | マーク・チャオ |
|---|---|
| ホァン・ボー | |
| ディーン・フジオカ | |
| アンジェラベイビー |

