●こんなお話
70年代の天才ドライバー2人のライバル関係を描いていく話。
●感想
お互いライバル視して罵り合ったりするけど、1人がピンチに陥り、けれども不屈の闘志で復活して再び対決する。お互いがお互いを意識して認めて高めあっていっていくという熱い映画だったと思います。
F1シーンの迫力も凄かったです。
ただこの映画、ハリウッド映画ですが。ハリウッド映画ぽくない作風で、ちょっと乗り切れない部分もありました。
120分の映画で開始70分くらいまでは特に何も起こりません。主人公の2人を交互に描いていき、恋人ができたり、レースしたり。ミッドポイントで事故が起こりますが、ここからやっと物語が動き出すような印象でした。ここのリハビリとか超辛そうで見てるの辛いです。肺の吸引とか。
ほいで驚異的な回復力で主人公は復活してライバルと再びレースをする。ここから一気にお互いを認め合う存在になるという。70分まで罵り合って、90分で「お前の活躍を見て俺は戻ってきた」みたいな熱いことを言ってましたが。その15分で一体彼の気持ちにどう変化があったのか。
世界中でレースをして、そのモンタージュがあったのでその間に気持ちの変化があったのかな?
けど、記者が失礼な質問をライバルにするともう1人がその記者をボコボコにしたり。「オレは命を落とす確率は20パーセント以上は認めない」と言うともう一人が「確率なんてくそくらえ! 俺はお前に勝つために死を厭わなかった」なんて、どっちもカッコいいこと言ってます。
やっぱり開始20分くらいで2人が出会ってライバル関係を築いていって、ミッドポイントで怪我をして、そこから友情も芽生えて、クライマックスで決着。という構図のほうが気持ちの流れはわかりやすいかなーとも思わなくはないですが。ハリウッド映画らしくない構成でも十分楽しめることを証明している作品でもあると思いました。
友情とライバル関係を確実に描いているとは思いますが、やっぱりテンポ悪すぎだし。実在の人物がいて、こんなことをしました。という提示をされて、そうですか凄いですね。と個人的には思えてしまってイマイチ乗り切れなかったです。
けども普通に興奮できるし熱くなれる映画で良い娯楽映画だと思いました。
☆☆☆
鑑賞日: 2014/03/05 TOHOシネマズ渋谷
監督 | ロン・ハワード |
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脚本 | ピーター・モーガン |
出演 | クリス・ヘムズワース |
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ダニエル・ブリュール | |
オリヴィア・ワイルド | |
アレクサンドラ・マリア・ララ | |
ピエルフランチェスコ・ファビーノ | |
クリスチャン・マッケイ |