映画【ティアーズ・オブ・ザ・サン】感想(ネタバレ):派手な戦闘と勇ましい音楽で魅せる“軍人の浪花節”戦争映画

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●こんなお話

  凄腕のアメリカの特殊部隊がナイジェリアの内戦でアメリカ人を救うために任務に就くけど。極悪非道な敵に追われる話。

●感想

 内戦下のナイジェリアでアメリカ人医師を救出するようにというミッションを受けた特殊部隊が潜入して医師がいる教会へ。

 医師は行かないというけど患者たちも連れて行っていいという条件で一緒に行くことに。残った教会関係者たちは追手の兵士たちに殺される。

 救出のヘリと合流するけど主人公の嘘で医者だけ乗せて一緒に来た人たちは見捨てる。けどヘリの上から教会の人たちが惨殺された現場を目撃して主人公の気持ちが変化して戻って患者たちと一緒に徒歩で国境へ移動。

 追手の兵隊から夜に隠れたり、けど追手がすごい勢いで追ってくるので内部にスパイがいるぞとなったり、途中の村で虐殺が行われているのでそこに突入して戦闘したり。

 スパイを排除して他にもいないかと脅したら村人の中に大統領の息子がいて追手の目的だとわかる。

 待ち伏せ攻撃に遭って1人ずつ負傷していって走って国境まで走りながら戦闘して1人また1人とやられて戦闘機の爆撃で追手を排除。

 国境までたどり着いてみんなに感謝されておしまい。

 少数精鋭の特殊部隊と大多数の敵という構図が燃える設定で王道の展開で、わらわらと大量に表れる敵たちに挑んでいく主人公たちが熱いです。派手な戦闘シーンと勇ましい音楽で新兵スカウト映画としてよかったと思います。

 ただ今の時代に敵側を血も涙もない極悪非道な鬼のような人格で描くのはあまりにも片方すぎる視点だし、そもそも主人公たちは凄腕の特殊部隊だったはずなのに、なぜか任務を放棄して浪花節な行動をしてしまう動機の部分がわからないので、主人公たちに感情移入できなかったです。軍人は命令は絶対ではないのだろうか?

 特殊部隊の隊員たちも主人公以外はほとんどその他大勢にしか見えず。キャラクターが立っていないので、1人また1人とやられていくのも熱くなれない要因だと思いました。

 政治的にも娯楽映画としても中途半端になってしまった映画だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/02/08 DVD 2025/04/18 NETFLIX

監督アントワン・フークア 
脚本アレックス・ラスカー 
パトリック・シリーロ 
出演ブルース・ウィリス 
モニカ・ベルッチ 
コール・ハウザー 
イーモン・ウォーカー 
ジョニー・メッスナー 
ニック・チンランド 
チャールズ・イングラム 
ポール・フランシス 
チャド・スミス 
トム・スケリット 
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