映画【鉄と鉛 STEEL&LEAD】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　探偵が人探しをしたら、その依頼人がその人物を射殺しちゃって、その人物がヤクザの親分の息子でさらに孫まで死んじゃったので、探偵のせいだとヤクザの親分から孫が死ぬまでの22時間以内に殺す。という無茶苦茶なタイムリミットを設定されて、最後の仕事に女の子がいなくなったお兄ちゃんを探してほしいという仕事をこなしたら人質誘拐事件に足を踏み入れていく話。

●感想

　なんといっても主人公の渡瀬恒彦さんと相棒となる成瀬正孝さんがかっこよくて、2人のバディムービーとして楽しめる面白い映画でした。映画の半分がカーチェイスか銃撃戦というのも迫力あってかっこよかったです。

　主人公の名前がなくて探偵だけで、しかも命のタイムリミットがあるという探偵ものの王道を行くもので、そこに監視役のヤクザさんが反目しながらも結局お互い協力していくという。「探偵！　俺はお前に死んでほしくねえんだ」と熱く語るところなんて告白シーンとして名シーンで泣けました。あとは、ひたすらヤク中が二挺拳銃でバンバン撃ちまくってル相手に2対1で挑む構図。

　話の展開が情報屋の佐藤蛾次郎さんがいなかったら全く進まないのではないか？　とか思ったり、ちょっとナイトシーンが多くて見えにくいのが辛かったですが、渋いおじさんたちがキャッキャしている熱量の高い映画で面白かったです。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2015/12/25　DVD