映画【パージ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 1日だけ殺人が合法になる日に富裕層の家族が、眠れない夜を過ごす話。

●感想

 侵入者たちが襲ってくる恐怖という籠城ものの一定の面白さは楽しめる映画だとは思いました。

 ただこの映画のキモとなるパージ法が主人公たちにとってアメリカ国民にとってどのようなスタンスかわからないため、イマイチ乗り切れない映画でした。家族内でも親と子どもたちで考えが違ってかみ合っていないまま、息子は追われていた黒人を家に招き入れて問題が転がり始めて、娘は彼氏が交際を反対されているからという理由で主人公を襲おうとすることから問題が起こるという同時進行するところからしてゴチャゴチャしていて、どっちに対応していいのかわからないし、家の中で息子娘たちはバラバラに逃げちゃうし、その子供たちを探すために家の中を捜索するシーンがやたら長くて、どんだけ広い家なんだろうという疑問ばかりでした。

 そしてボンボンの息子たちが家の中に逃げた黒人さんを殺すために主人公たちも殺そうと入ってきますが、ここからは普通のゾンビもののような流れで主人公がいきなり超人的に強くなるのもなんだか乗り切れなかったです。そもそも主人公は警備システムの営業みたいなことを言ってましたが、こんな脆弱な警備システムダメダメなのではなかろうかと思ってしまいました。

 せっかくの面白い設定なのにそれをもう少し知りたくなる映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2016/01/05 Blu-ray

監督ジェームズ・デモナコ 
脚本ジェームズ・デモナコ 
出演イーサン・ホーク 
レナ・ヘディ 
アデレイド・ケイン 
マックス・バークホルダー 
エドウィン・ホッジ 
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