●こんなお話
トラック脱輪事故で運送会社のせいにされるけど、どうやら大企業が悪いんじゃないかとみんなで探っていく話。
●感想
中小企業が大企業の不正を暴いて大逆転するという日本人が好きそうなモチーフでした。脱輪事故で死者が出てしまった運送会社の社長は、社員をリストラせずに家族のように接していてしっかりと仕事をしていた社員たちからの情報で、これは製造元の財閥の大企業がリコール隠しをしているんじゃないかと疑問を持ち始めて動き始める。クレーム対応をしていた課長も自分の会社が何か隠していることに気づいて信頼する仲間とともに情報を集めて…。
会社の外側と内側からそれぞれ動いていって何とか真実を暴こうとするけれど、敵は圧力をかけてきて打つ手がなくなって行ってどんどんと追い込まれていって最後に大逆転という構成だとは思いますが、120分の枠では駆け足になってしまうのか、たくさん出てくる登場人物たちがさらっと動いただけで自体が次に転がっていく印象なので全体的にアッサリしていて薄味の映画になってしまったと思いました。
主人公の会社は事故がきっかけで追い詰められて最後には倒産寸前まで行っているみたいでしたが、そこまでの緊張感は感じられずに普通に仕事をしたり全国を飛び回って調査したりしている感じでした。会社の中でバレるかバレないかの緊張感で動いている課長さんもスリリングさがなかったり追い込まれていく怖さみたいなものは全くなかったです。
主人公たちの頑張りというより結果気づいたらマスコミが味方についてくれて解決みたいなエピローグでカタルシスも少なくいつの間にかサザンの歌が流れて終わってしまった感でした。
記者が記事を握りつぶされてしまうほどの敵の圧倒的さとか、いろんな人たちが少しずつ動いていって真相が暴かれるといった群像劇としての面白さもあまり感じられず残念でした。
もっともっと戦う男たち日本のサラリーマンたちの熱い映画を見たかったです。
☆☆
鑑賞日:2018/06/30 シネマサンシャイン平和島
| 監督 | 本木克英 |
|---|---|
| 脚本 | 林民夫 |
| 原作 | 池井戸潤 |
| 出演 | 長瀬智也 |
|---|---|
| ディーン・フジオカ | |
| 高橋一生 | |
| 深田恭子 | |
| 寺脇康文 | |
| 小池栄子 | |
| ムロツヨシ | |
| 中村蒼 | |
| 和田聰宏 | |
| 谷村美月 | |
| 矢島健一 | |
| 津嘉山正種 | |
| 木下隆行 | |
| 木本武宏 | |
| 柄本明 | |
| 佐々木蔵之介 | |
| 六角精児 | |
| 大倉孝二 | |
| 津田寛治 | |
| 升毅 | |
| 笹野高史 | |
| 岸部一徳 |



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