映画【シュアリー・サムデイ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 高校時代の仲良したちが現在はバラバラになっていたけど、ヤクザたちに狙われて3億円だか用意しないといけなくなったり、小学生時代に出会った風俗嬢さんとかにいざこざに巻き込まれていく話。

●感想

 やたらとハイテンションなお芝居をする役者さんたちに最初からついていくのが大変でした。バカばっかりやっている主人公たち。という構図は主人公たちは仲がよくてそれでいいのかもしれないですが、みんなの人間関係を知る前にバカなことをやってキャッキャしている様子を見るのは冷たい視線になってしまうがちですが、この映画では感情移入しにくかったです。

 高校を爆破してしまうという事件を起こして学校を退学になった主人公たち。爆破事件を起こして逮捕されないという世界観が凄かったです。冒頭に事件を起こして現代でぐだぐだしていた主人公たちがヤクザにいきなり金を持ってこいと言われて巻き込まれて、さあどうする? となったと思いきやかつて出会っていた風俗嬢さんとの思い出が挿入される。一体どこに話が向かっているのだろう? と話が飲み込みにくかったです。この映画全体に何年前とやたらと時間軸が行ったり来たりするので流れがそのたびにぶつ切りになってしまう印象でした。時間軸が戻って実はAさんがこうしてたときBさんがこういうことしていました。という構成になっていますが、「そういうことだったのか!」という驚きは一切なくただただ長いだけにしか見えないのも失敗していると思いました。単に説明的にしか見えなかったです。

 そして追いかけてくるヤクザたちも何がしたいのかわかりにくくて、警察も手が出せない組織という恐ろしいヤクザたちなのに、主人公たちはヤクザに囲まれて殺されそうになってもダッシュで簡単逃げちゃったり。「俺の顔を知っちゃったから」と殺されそうになってるのに、その後衆人環視の中で拳銃ぶっ放したりと何がしたいのかどうしたいのかわからないので、どうでもよくなっていっちゃいました。

 事件の発端となるヒロインの小西真奈美さんが全く年をとらず、どんな年齢設定なんだろうとかも気になりました。

 何より酷いのはこのヤクザとの対決のオチで、普通に警察に捕まるのも一体何だったんだと唖然としてしまいました。だったら最初から警察行けば解決したのではなかろうか? と何のカタルシスも得られなかったです。

 「5秒でどんな女性を落とせる」とか「予知夢を見ることができる」とかやたらと出てくる主人公たちの設定があんまり意味がなかったのも残念でした。

 やりたいこと全部詰め込みました感があって面白そうな設定だったのに詰め込みすぎなのか見終わってどっと疲れる映画でした。

鑑賞日: 2011/01/11 Blu-ray  2016/02/15 NETFLIX

監督小栗旬 
脚本武藤将吾 
出演小出恵介 
勝地涼 
鈴木亮平 
ムロツヨシ 
綾野剛 
モト冬樹 
原日出子 
遠藤憲一 
山口祥行 
高橋光臣 
高橋努 
笹野高史 
井上真央 
阿部力 
大竹しのぶ 
津田寛治 
妻夫木聡 
上戸彩 
小西真奈美 
竹中直人 
岡村隆史 
吉田鋼太郎 
小栗旬 
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