映画【リトルプリンス 星の王子さまと私】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 名門校のお受験に忙しい主人公が、隣人のおじいさんと出会って星の王子様のお話を聞いていく話。

●感想

 綺麗なCGアニメパートとおじいさんが話してくれる星の王子様のパートがストップモーションアニメパートの2重構造になっているのが特徴的なアニメーションでした。

 主人公の女の子のパートでは盲目的に母親のいうことを聞いて勉強一筋に生きる日常。時々、神様の視点で真上から街並みを撮ってアリのようにせくせくと動く人間たちを俯瞰した映像で見せたりして。

 おじいさんは昔会った星の王子様に再び出会うために壊れた飛行機を修理している。星の王子様を読んだことがなくても読んでも忘れてしまった人がどんな話だったか思い出させてくれる構成になっているのもよかったです。

 おじいさんが入院したことにより、おじいさんのために星の王子様を探しに出る冒険が始まるのが後半。ここからアクションアドベンチャーになっていきました。

 ただこの後半部分が首をひねってしまう描かれ方でした。王子様を探して高層ビルばかりでビジネスマンが無表情で働くところにやってきて、そこで清掃員として働く王子様を見つける。利益を追求するためだけの星を脱出するために奮闘する主人公たち。

 確かに目の前の物質主義にとらわれて自分の大切なものを大事にしていきましょうというのは子どもも見る映画なので大事だとは思いますが、ほとんどの人が組織に入って仕事をして社会が回っている仕組みなので、これを見て「もう仕事辞める」と全員が思ってしまったら大変なことになりそうな映画でした。

 とはいえ、笑いも涙もアクションもあってよくできているアニメーションだと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/04/10 Blu-ray

監督マーク・オズボーン 
脚本イリーナ・ブリヌル 
ボブ・パーシケッティ 
出演(声)ジェフ・ブリッジス 
マッケンジー・フォイ 
レイチェル・マクアダムス 
ジェームズ・フランコ 
ベニチオ・デル・トロ 
マリオン・コティヤール 
ポール・ジアマッティ 

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