映画【シャンハイ・ヌーン】感想(ネタバレ):ジャッキー・チェンが西部劇に挑戦!カンフーとガンマンが織りなす痛快バディアクション

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●こんなお話

 皇帝を守る近衛団のジャッキーとズッコケ強盗団の白人さんのガンマンが相棒となって誘拐されたお姫様を救うという話。

●感想

 ジャッキー・チェンが西部劇の舞台に登場する。物語は、強盗団の襲撃によって仲間とはぐれたジャッキーが、荒野でインディアンたちと対峙する場面から始まる。序盤から椅子やロープ、周囲の小道具を使ったアクションが繰り広げられ、西部劇の世界にジャッキー流アクションが融合する。

 やがて彼はインディアンの女性と結婚することになり、彼女は危機に陥った際に助けに現れる頼もしい存在となる。しかし、物語の終盤では別のガンマンと恋仲になるという急展開を迎える。 

 相棒のガンマンは銃の腕前がからきしで、お調子者な性格。クライマックスでは凄腕ガンマンとの決闘に挑むが、奇跡的な展開で切り抜けてしまう。ジャッキーは皇室のお姫様と次第に距離を縮めていくが、その恋は身分差という障害をあっさりと超えてしまう。

 全体として、西部劇の舞台で繰り広げられるアクションとコミカルなやり取りが続くバディムービーとなっている。

 ジャッキーが西部劇の世界で動く姿は、それだけで新鮮さがあり画面を引きつけます。特に序盤のアクションは、環境を活かした動きの連続で、カンフーアクションの枠を超えた楽しさがありました。インディアンの女性が助けに現れる展開は頼もしく感じましたが、終盤での急な恋愛方向転換はやや唐突に映ります。
 また、相棒ガンマンの人物描写が浅く、クライマックスでも成長や変化が見えなかったのは惜しく感じました。もし彼がジャッキーのために自らの腕を磨き、覚悟を見せる姿が描かれていれば、終盤の決闘はより熱く盛り上がったはずです。

 皇室のお姫様との恋愛もテンポよく描かれていますが、障害を乗り越える過程が簡略化されすぎている印象を受けました。それでも、珍しいジャンル融合と軽快なテンポのおかげで最後まで楽しめる作品になっていると思います。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/05/14 DVD

監督トム・ダイ 
脚本アルフレッド・ガフ 
マイルズ・ミラー 
出演ジャッキー・チェン 
オーウェン・ウィルソン 
ルーシー・リュー 
ブランドン・メリル 
ロジャー・ユアン 
ザンダー・バークレー

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