●こんなお話
イタリアでイギリス人女性殺人が起こって、それのノンフィクション本を原作に映画化しようとする映画監督の悩める話。
●感想
どうやらスランプの映画監督が再起を図るための企画として実際の殺人事件を映画化しようと関係者に話を聞きに取材にやってくるところから始まり、事件のあらましを聞いていってそれの再現が流れて…と事件の真相を追いかけていくサスペンス映画のような出だしでオーソドックスな構成の映画なのかと思ってみていました。
どんな事件で容疑者はどんな人物か、被害者はどんな人物か。事件当日のそれぞれの動きとかは説明されていきますが。果たして事件の真相はいかに? という方向にいつまで経っても話が展開していかないので、何の物語なのかをつかむまでに時間がかかって退屈に感じてしまいました。
事件の真相というよりも主人公の映画監督の苦悩が中心に描かれ、ドラッグにおぼれての幻覚の映像とかなかなか会えない娘への思い、監督以外の映画の作り手や事件を報道するマスコミ関係者は被害者や加害者をもっとわかりやすく描いて、なんでもいいから答えをだせと言ってくるのを主人公ははねのけたり。
そして、物語が中盤でこの映画のキーとなる少女が現れて。落ち込んだ主人公導いていく。
殺人事件をモチーフにはしていますが、主人公の苦悩と再生、発見をしていく旅の物語なので。果たして事件の真相は何だったんだろう? と期待してしまったボクには不完全燃焼な映画でした。
☆☆
鑑賞日: 2015/09/05 チネチッタ川崎
リンク
監督 | マイケル・ウィンターボトム |
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脚本 | ポール・フィラガー |
原作 | バービー・ラッツァ・ナドー |
出演 | ダニエル・ブリュール |
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