映画【ジュラシック・ワールド/復活の大地】感想(ネタバレ):恐竜DNAが切り開く未来の医療と壮大な冒険

Jurassic World Rebirth
スポンサーリンク

●こんなお話

 恐竜の生きた血液を収穫しようとする傭兵チームと漂流した一家が恐竜の島でサバイバルしていく話。

●感想

 恐竜が時折、人間社会に姿を現して混乱を引き起こす世界で、製薬企業は恐竜のDNAに含まれる成分が心臓病を治す可能性を秘めていることに気付く。奇跡の新薬を開発するため、元傭兵のゾーラ・ベネットは、ベテラン船長ダンカンや古生物学者ヘンリー・ルーミス博士らと共に任務に参加する。任務は《地・海・空》それぞれで最大級の恐竜、モササウルス、ティタノサウルス、ケツァルコアトルスから血液サンプルを採取することだった。

 海ではモササウルスが旅するデルガド一家の船を襲い、船は沈没する。漂流した一家は救難信号を発し、ゾーラたちは任務遂行か救出かを迷った末、救出活動することを決める。モササウルスとの戦いの中で、スピノサウルスも乱入し、保安担当が銃撃するけど案の定退場して、混乱の末に血液採取には成功する。

 ジャングルを進むと、かつてのジュラシック・パーク研究施設の廃墟にたどり着く。そこには恐竜というより怪獣の姿をした生物たちが生き延びていた。ティタノサウルスの求愛中に血液採取に成功し、ケツァルコアトルスの卵からもサンプルを得ようとするが、親に襲われる場面もある。

 ヘリがやってくる施設に戻ろうとする途中、ラプトルと翼竜が融合した奇形クリーチャーが襲来。施設内では六本脚のティラノサウルス変異体「ディストータス・レックス」が現れ、1人で逃げようとした企業代表クリーブスを襲う。地下通路を抜け、狭い脱出口を子どもイザベラが先導して開ける。脱出のボートで生き延びた者たちは再びDレックスに遭遇するが、ダンカンが子どもを守るため身を挺して仲間を助ける。

 最後にゾーラとルーミス博士はDNAを特許化せず公開することを決め、全ての人が恩恵を受けられる未来を選ぼうか、という。

 まず、海上でのモササウルスとの追走や、翼竜との空中戦など、恐竜との対決シーンは非常に迫力があり、画面に引き込まれる楽しさがありました。特にティラノサウルスが水中まで顔を突っ込んで追いかけてくる場面は、緊張感とスリルが存分に味わえて楽しかったです。

 一方で、傭兵チームとデルガド一家の場面が交互に描かれる構成は、少し物語の流れを分断している印象がありました。同じような危機と会話の繰り返しが多く、全体としての展開に単調さを感じる部分もあったり。

 総じて、恐竜映画としてのスリルと迫力、そして人間ドラマの要素がバランスよく組み合わさった作品で、特にアクションシーンは非常に見応えがあったと思いますが、似たような映画がいっぱいある中、これといった特徴が分かりにくい1作と感じてしまう内容でした。

☆☆☆

鑑賞日:2025/08/17 イオンシネマ座間

監督ギャレス・エドワーズ 
脚本デヴィッド・コープ 
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ 
出演スカーレット・ヨハンソン 
マハーシャラ・アリ 
ジョナサン・ベイリー 
ルパート・フレンド 
マヌエル・ガルシア=ルルフォ 
ルナ・ブレイズ 
デヴィッド・ヤーコノ 
オードリナ・ミランダ 
フィリッピーヌ・ヴェルジュ 
ベシル・シルヴァン 
エド・スクライン 
タイトルとURLをコピーしました