映画【ボストン1947】感想(ネタバレ)

Road to Boston
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●こんなお話

 韓国が独立したけど日本占領が終わったと思いきや今度はアメリカになって韓国代表としてボストンマラソンに参加したいランナーたちの話。

●感想

 ベルリンオリンピックで日本代表としてメダリストとなった主人公だけど日章旗を隠した行為を日本側からとがめられて引退を強制させられるスタート。

 その後、主人公の名前がついたマラソン大会が開かれるけど主人公は興味なし。大学生が優勝。主人公は指導者として誘われるけど興味なし。けど主人公の記録は日本の記録として登録されていて韓国の記録にはならないとかボストンマラソンに出場すれば次のオリンピックが狙えるとかの流れがあって主人公は指導者の道へ。

 才能だけで走る大学生を論理で指導する主人公だけど反発しあう。資金面も大変で独立国ではなく難民国だということで保証人が必要とか色々あって、スポンサー集めのためのマラソン大会を開いて大学生が走るけどコースを間違えて4位とかに。

 主人公の友人の指導者と大学生を対決させて頭で考えて走るべしとか教えたり、大学生の母親が入院してたけど亡くなって失意。子どもの時から坂道をかけていてそれが力になっていたことがわかったり、とうとうボストンに向かって、現地の通訳と合流したりするけど、韓国代表ではなくアメリカ国旗を付けて参加しか認められない。

 主人公たち帰国を決意して最後に会見して協会関係者が特例で認めて韓国代表としてボストンマラソン参加。クライマックスのマラソン大会で大学生頑張って優勝してみんな感動しておしまい。

 日本占領時代に悔しい思いをしたランナーが指導者になって才能のある若者を見つけて独立国家として代表となったと思いきや今度はアメリカ代表と言われて憤激してそれを乗り越えてボストンマラソンで頑張るという歴史的な時代背景と王道のスポーツものとしての面白さをあわせて感動できる作風でよかったです。

 ハミングな音楽の中で走り抜けてもう駄目かと思いきや次々抜かしていくというカタルシスなマラソンシーンだったと思います。

 日本が悪役となっているのも居心地が悪くなりがちですが、支配者がアメリカに変わっただけという独立とはというところに視点が置かれていて単純な反日映画ではないと思いました。

 ただ指導者と若いランナーの師弟ものとしてはステレオタイプな展開であっという間に勝者になっていってしまう印象でスルスルと進んで終わっていく印象を受ける作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2025/05/03 WOWOW

監督カン・ジェギュ 
脚本カン・ジェギュ 
共同脚本イ・ジョンファ 
出演ハ・ジョンウ 
イム・シワン 
ペ・ソンウ 
キム・サンホ 
パク・ウンビン 
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