●こんなお話
殺し屋の主人公が新しいエージェントと出会ってエージェントの依頼である5人の殺し屋を殺そうとする話。
●感想
前作まで一緒に行動していたガレージこと安岡力也さんと三原じゅん子さんは、ハネムーンに行ったという設定で物語から退場。主人公の元に依頼人が仕事の依頼を持ち込むが、交渉は不成立に終わり、主人公は依頼人を殺害する。そのとき、かつて凄腕だったが今は二流になったエージェントの存在を知る。
次に主人公は、パチンコ屋で両替をしているそのエージェントのもとへ向かい、そこで暴力を振るう内縁の夫のような男を殺害する。その後、エージェントから仕事の話を受け、冒頭で殺されたエージェントが飼っていた5人の殺し屋、通称イタ靴の始末を命じられる。
最初の3人が潜む雀荘へ忍び込み、バイト募集の案内を見て忍び込んだ主人公は、そこで1人の殺し屋と接触し麻雀のイカサマ技術を教わる。そして5人が集まったところを一気に射殺する。続いて、4人目の女殺し屋と接触。エージェントが彼女を温泉旅館に連れて行き関係を持つが、旅館に立ち寄ったガソリンスタンドの従業員を一緒に殺害しようとした女殺し屋を主人公が殺害する。物語の最後に、5人目の殺し屋はエージェントを狙っていることが明かされ、緊張感を残しておしまい。
作品は、前作で殺された矢島健一さんのモノローグで始まり、彼の声が主人公にしか見えない存在として話しかけたり、後ろを歩いたりする演出が随所に差し込まれます。
殺し屋の非日常世界を描きつつも、主人公たちはみな冷めた日常感覚で会話を交わす独特の世界観が魅力。ガダルカナル・タカさん演じるイカサマを教える先輩のリアルな演技も見どころだと思います。
安岡力也さんたちが退場してしまったのは寂しいですが、5人目の殺し屋がどんな存在か気になる続きが楽しみになる作品に仕上がっていました。
☆☆☆
鑑賞日:2024/02/25 WOWOW
監督 | 原田眞人 |
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脚本 | 原田眞人 |
出演 | 木村一八 |
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根岸季衣 | |
山下容莉枝 | |
ガダルカナル・タカ | |
矢島健一 |