●こんなお話
ハイウェイで大事故があって、その事故で死ぬはずだった人たちが。後日、1人また1人と死んで行って何とか死神から逃れようと頑張る話。
●感想
大学生キンバリー・コーマンが友人シェイナ、ダノ、フランキーとともにフロリダへ向かう車中から物語は始まる。休日の高揚感に包まれながらハイウェイの合流地点へ差しかかった瞬間、彼女は突然、未来の光景を見る。巨大なトレーラーが積載していた丸太を次々と路上に落とし、それが後続車を直撃し、玉突き衝突が連鎖する。車は横転し、炎上し、爆発が続き、自分たちも含め多くの人々が凄惨な最期を迎える映像だった。
我に返ったキンバリーは錯乱し、車を斜めに停車させて合流を妨害する。怒号が飛び交う中、数台の車が高速道路に入れず取り残される。その直後、予知で見た通りの大事故が発生し、ハイウェイは炎と黒煙に包まれる。こうして死を免れたのは、キンバリーと友人、宝くじ長者エヴァン、母ノラと息子ティム、妊婦イザベラ、会社員カット、教師ユージーン、そして警官トーマス・バークら。
その後、生存者が順番に事故死していく。エヴァンは自宅キッチンで火災を起こし、非常階段を降りる途中で転落し、最後は落下してきたはしごが顔面を貫いて死亡する。ティムは歯科医院の帰り道、建設現場の足場付近で鳩の群れに驚き、逃げた拍子に落下してきた巨大なガラス板の直撃を受け即死する。ノラはエレベーター内で義手がドアに挟まる騒動の中、首を扉に固定されたまま上昇するエレベーターに引きずられて命を落とす。
キンバリーは前作の生存者クレア・リヴァースを訪ねる。クレアは飛行機爆発事故から生還した経験を持ち、死は順番を乱された者を計画通りに回収すると説明する。キンバリーたちは事故当日の死亡者名簿を調べ、自分たちが本来死ぬはずだった順番に従って命を狙われていると理解する。さらに、生存者の多くが過去に別の事故で命を拾っていた事実も判明し、本来すでに死んでいるはずの命であることが明らかになる。
カットとロリーは農場での爆発事故に巻き込まれて死亡する。イザベラの出産が連鎖を断つ鍵だと考えたキンバリーは病院へ向かうが、病院にてクレアとユージーンは爆発事故に巻き込まれて命を落とす。イザベラは無事に出産するものの、死の設計は終わらない。
キンバリーは自らが一度死亡し蘇生すれば順番を狂わせられると推測する。彼女は湖へ車ごと突っ込み溺死を図る。水中で意識を失うが、バークに救出され蘇生する。これにより連鎖は断ち切られたかに見える。
やがて生存者たちはバーベキューを開き安堵する。しかしブライアンがグリルの近くに立った瞬間、爆発が起こり、彼は鉄柵に貫かれて死亡する。回避したはずの運命は終わっていないと示されておしまい。
冒頭のハイウェイ事故シーンは圧巻でした。不穏な道路描写を丁寧に積み重ね、登場人物を一人ずつ印象づけた上で大惨事へとなだれ込む構成は見事です。スローモーションで描かれる連鎖的な衝突と人体破壊の演出は凄まじく、シリーズ屈指の名場面と感じました。
生き残った人々が死の順番から逃れようと奔走する展開も緊張感がありますが、本作は人間がどのような連鎖で命を落とすのかという描写に徹底的に焦点を当てています。そのため、ブラックユーモアに近い感覚で事故の組み立てを眺めてしまう瞬間もありました。マジックやイリュージョンのように小さな偶然が重なり、最終的な死へと収束していく流れは、ある種の様式美すら感じます。
一方で、死を回避するための調査や推理のパートはやや単調に映る部分もありました。予知を手がかりに右往左往する展開が続くため、物語の進行が停滞して見える場面もあります。また、予知の解釈違いという要素には賛否が分かれる印象です。
それでも約90分というコンパクトな尺の中で、次々と仕掛けられる事故演出は強烈なインパクトを残します。残酷描写を含みながらも娯楽性に振り切ったスタイルは唯一無二であり、シリーズの個性を決定づけた一本だと感じました。
☆☆☆
鑑賞日: 2014/12/11 DVD 2026/02/27 U-NEXT
| 監督 | デイヴィッド・リチャード・エリス |
|---|---|
| 脚本 | ジェフリー・レディック |
| エリック・ブレス |
| 出演 | アリ・ラーター |
|---|---|
| A・J・クック | |
| マイケル・ランデス | |
| トニー・トッド | |
| テレンス・”T・C”・カーソン |


