映画【ザ・フォッグ(2005)】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　港町が謎の霧に襲われて恐怖体験する話。

●感想

　何やら昔の人たちがボートにいたら何かに襲われるところから始まります。現代に舞台は映って港町の人たちの生活。シングルマザーのDJや彼女と無線でやり取りする灯台の男性がいたり、チャーター船で釣り客を乗せる仕事をする主人公がいたり、主人公と恋人がいて。さらに町は町を作った偉人たちを称える銅像を作ってイベントを行おうとしていたリ。

　主人公の友達が船で女性たちとパーティーを開いていたら、謎の霧に襲われて人がどんどん死んでいく。友達が帰ってこないので船を探索したら遺体を見つけて友達は冷蔵庫に隠れていて「霧に襲われた」とうわごと。

　主人公と恋人が街の歴史について調べて何やら過去に何かがあったらしいとか回想でその当時のことが描かれて行って、街を作った偉人たちは実は殺人を犯していて、殺された人たちの怨霊が襲ってきたことが判明して、街が霧に襲われて、市長とか為政者が殺されて主人公たちもピンチ。

　主人公の恋人が幽霊に襲われると思いきや、実は幽霊たちの仲間だったと判明してそのまま一緒に幽霊と霧と共に去っておしまい。

　霧が襲ってくるというアイデア自体は面白く、そこから怨霊が出てきてというビジュアルも楽しいです。ですが、お話自体やキャラクターとかの魅力はあまりなく全体的には退屈でした。

　主人公もヒーロータイプとかでもなく何を考えているのかボーっとしているだけの印象だったり、恋人が街の歴史について率先して調べる動機とかも最後の実は幽霊の仲間でしたというオチに繋がるのかと思いますが、それも正直驚きというよりトンデモ度が上回る展開だったと思います。

　過去の街が作られたときの悲劇も回想で出てくる割にはそこまで新しいことがわかっていく面白さよりも話が進行を妨げる回想だったと思います。

　霧が襲ってくるまでが長いですし、霧が襲ってからもまわりくどい展開が続くのが鈍重に感じてしまう要因だと思う1本でした。

☆☆

鑑賞日:2009/11/10 DVD　2023/08/08 NETFLIX