●こんなお話
第7中隊が犠牲を出しながら橋を破壊する任務をする話。
●感想
映画はアメリカ軍の防衛基地を中国軍が執拗に攻め、ついには撤退に追い込むところから始まる。主人公たちの第7中隊には新たに水門橋の破壊という重要な任務が与えられる。
厳しい寒さと制空権を握る敵の空爆に苦しみながらも、第7中隊は慎重に移動し、アメリカ軍の待ち伏せをうまくかわして一度は水門橋の破壊に成功したと思いきや、敵はすぐに復旧してしまう。橋を完全に破壊するまでは任務は終わらず、主人公たちの士気は高まる一方だ。
援軍として戦車が投入され、苦戦を強いられながらも、第7中隊は再び破壊作戦を決行。1人また1人と仲間を失いながら、ついに橋の爆破に成功する。任務を果たした第7中隊は、残った1人だけが原隊に戻り、故郷へ帰還するシーンで物語はおしまい。
上映時間2時間30分のほとんどが激しい局地戦の戦闘シーンで埋め尽くされ、爆破や大規模なスペクタクルが連続し、迫力に圧倒されました。ですが、雪に覆われた戦場で似たような軍服を着た兵士たちが入り乱れ、橋の爆破が複数の場所で同時に進むため、誰がどこで何をしているのかがわかりにくく、次第に集中力が切れてしまいました。
アメリカ軍はどこか間抜けに描かれ、中国軍の勇ましさや仲間のため、国のために散っていく兵士たちに悲しいメロディーが重なる。あまりにもストレートな描写にげんなりする部分もありますが、それが逆に「こういう戦争映画もありかな」と思わせてくれる不思議な魅力もありつつ。
戦車に踏みつぶされながらも爆弾を使い、火の車で敵を崖に落とし、爆撃機の囮として焼夷弾の中に飛び込む革命戦士たち。アメリカの兵器に立ち向かう中国軍の熱い気持ちが伝わってくる、真っ直ぐな愛国心を感じる一本でした。
☆☆☆
鑑賞日:2023/08/09 DVD
監督 | チェン・カイコー |
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ツイ・ハーク | |
ダンテ・ラム | |
脚本 | ラン・シャオロン |
ホアン・チェンシン |
出演 | ウー・ジン |
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イー・ヤンチェンシー | |
ドアン・イーホン | |
チャン・ハンユー |