●こんなお話
ペンションに泊まる若者たちとか潔癖症のサラリーマン夫婦とか成金の息子の香港人が詐欺に遭ってバカヤローと叫ぶ話。
●感想
「泊まったら最後」。
田舎の駅からわらわらと降りてきてマイクロバスへ乗り込む若者たち。出迎えるペンションの主人。バスでマイクを持って語る主人に対して野次を飛ばす若者たちにムッとしたり。
ペンションに着くと主人の奥さんもいて2人が若者グループを出迎えて、部屋割りをする。主人は男性同士、女性同士に分けてしまってカップルとかから不満の声があがる。「嫌なら退去してください。歩いて帰れません」と脅して黙らせる。主人の奥さんがペンションの歌を歌うので集まるように言ってきて若者たち集まる。奥さんがピアノで歌う。そして夕食は「取り立て魚か冷凍魚か」の二択でみんな取り立て魚をチョイス。すると主人が釣りに出て全く釣れなかったので冷凍魚、しかも量が少ないのが出されて、若者たちの不満がたまる。夜中に各部屋のドアの下に脱出しようとメモが挟まれてみんなで脱出することに。バッテリーを運んでると主人と村人たちが待ち構えていて脱出失敗。
みんなで釣りに行こう。と釣りに出て夕食の材料集めをしたり、テレビが映らないことに不満だったのでカラオケセットを用意しましたと盛り上がるけど、曲が演歌しかなく若者たちは「ユーミンが歌えない」とこれまた不安。そして宿泊料が恐ろしく高いことにさらに不満が高まり、帰りの電車でみんなで「バカヤロー!」と叫ぶ。
コメディというよりホラー要素が強めでこんなペンション泊まりたくないという内容となっていました。
「カラダだけの男」。
夫婦が車の中で体を拭いている。越後湯沢に住んでいて空気が綺麗と満足していたけど、東京への転勤が命じられて嫌々東京で生活することに。すると混雑する通勤や出たくない飲み会でストレスが高まっていく。上司の家に招かれてパーティーに出るけど、チェルノブイリについて語り上司から反論されたり。主人公の奥さんは主人公以上に潔癖症が進んでいてターミネーターのように目に入るものすべてがばい菌とかが可視化されて耐えられなくなってくる。その潔癖症っぷりに旦那さんと喧嘩して家を出ていく奥さん。けど思い直して家に戻って仲直りしていく。
強迫観念症とか潔癖症を可視化するビジュアルは面白かったです。
「サギるなジャパン」。
接客業でお客さんと喧嘩してしまい仕事をクビになる主人公。父親は香港でお金持ちらしい。帰宅途中に詐欺師に騙されそうになっているところを女性が助けてくれる。「あなた詐欺にあうところだったわよ」とお礼にデートすることになる。
ディスコみたいなところへ行って服がダメと入店拒否されたので洋服を買いなおして再度入店したりして、そしてとうとう結ばれるかと思いきや「ホテルじゃないと嫌」と断られる。そして印鑑を買ってほしいとのことで印鑑を買ったり、「車がないとダメよ」とのことで車を買ったり、それで車でデートをして結ばれるのかなと思いきやチンピラに絡まれてやられてしまう。「弱い男じゃダメ、スポーツジムに通わなくちゃ」とのことでスポーツジムとかにも契約してしまう。
主人公が働いているゲイバーのママから外国人を騙す詐欺がいると教えてもらったり同僚たちとも似たような話をしていて自分が騙されていると思い彼女に会いに行くと、別の外国人といるところを目撃して自分と似たような境遇を見てしまう。
スポーツジムの効果か強くなっていく主人公。彼女が集まっているところに行って用心棒の男たちをやっつけていく帰ろうとすると声をかける女性。それを断って帰っていく主人公。
まさかのユン・ピョウが主演で全編日本語の演技をしているのに驚きました。「ホイとホイと」と印鑑を押していく姿がめちゃ可愛いです。そしてクライマックスにちゃんとアクションのサービスもあり楽しかったです。
☆☆
鑑賞日:2022/03/03 WOWOW
監督 | 太田光:(「泊まったら最後」) |
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加藤良一:(「カラダだけの男」) | |
明石知幸:(「サギるなジャパン」) | |
脚本 | 森田芳光 |
出演 | 春風亭小朝 |
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真行寺君枝 | |
松永光代 | |
田中裕二 | |
比嘉ひとみ | |
後藤直樹 | |
春風亭あさ市 | |
萩原正人 | |
川添法臣 | |
沢田研二 | |
松田美由紀 | |
尾藤イサオ | |
伊佐山ひろ子 | |
大久保鷹 | |
石丸謙二郎 | |
蛭子能収 | |
岩松了 | |
ひさうちみちお | |
ユン・ピョウ | |
原久美子 | |
イッセー尾形 | |
寺田農 | |
田中博樹 | |
李思行 | |
A・K・M・ハッサン・ジャビル | |
ダリオ・ポニッシ | |
アハメッド・アブド・ザイード |