映画【新選組血風録 近藤勇】感想(ネタバレ):殺陣が光る!市川右太衛門主演の異色・新選組時代劇

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●こんなお話

 池田屋事件から天満屋騒動あたりまでを近藤勇と篠原泰之進メインで描く話。 

●感想

 本作は、有名なエピソードを随所に散りばめながら展開されるため、最後まで飽きることなく90分を楽しむことができる時代劇作品でした。

 物語は、篠原泰之進が切腹しようとする場面から始まり、そこへ女性が止めに入るという導入で、一気にドラマが動き出す展開が非常に面白く感じられました。

 近藤勇を演じるのは、剣劇スターの市川右太衛門さん。実際の近藤勇は30歳前後であったはずですが、右太衛門さんの貫禄ある姿とのギャップが、思わず笑ってしまいそうになる瞬間でもありました。

 本作では、近藤勇が「義」を重んじる人物として描かれますが、その義を貫こうとする中で、副長・土方歳三の冷徹な命令によって自分の知らぬ間に人が死んでいき、結果として彼の行動が常に後手に回ってしまうという、従来とは異なるカリスマ性のない近藤像がユニークで印象的でした。

 とはいえ、そこはやはり剣劇スター。市川右太衛門さんによる殺陣のシーンは大迫力で、特にクライマックスの油小路の決闘や天満屋での戦いの場面は、見応え抜群でした。

 厳格な規律や戒律、討幕派との戦い、そして新選組内部での内ゲバといった要素が絡み合い、「そもそも新選組とは一体何だったのか」と改めて考えさせられる作品でもありました。

☆☆☆

鑑賞日: 2018/01/28  Amazonプライム・ビデオ

監督小沢茂弘 
脚色笠原和夫 
加藤泰 
原作司馬遼太郎 
出演市川右太衛門 

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