●こんなお話
強盗犯の若者3人組が廃屋となった雑貨店に隠れてたら35年前の手紙が届けられて、自分たちと関わってくるファンタジーな話。
●感想
現代と過去が「手紙」という物質だけが繋がっていて文通をすることで現在と過去が互いに影響を与えて変化していくというタイムスリップものとして一定のジャンルの面白さはありました。
売れないミュージシャンや不倫に悩む女性などの短編エピソードが繰り返されてそれがしだいに主人公たちにも影響を与えていくというのも暖かい奇蹟が描かれていてファンタジーとしてもよかったと思いました。時間軸が行ったり来たりしても混乱せずに見ることができました。
ただ、やたらと顔のアップが多くて手紙がモチーフになっているから仕方ないとはいえナレーションに顔のアップでそれを聞く人という画面ばかりだったり、カメラがスーッと動いたりと間を埋めるためなのか気になってしまってノイズになって映画の世界に入りきれなかったです。そのため映画を見ているというよりテレビを見ているかのような気持ちになって行きました。売れないミュージシャンがやたらと長く弾き語りをしたり、しかもそれがあんまり上手くないので結構苦痛の長さだったり。売れた女性シンガーがこれまたミュージッククリップなみに長いこと歌唱シーンがあったりして一体どういう風に見ればいいのだろう? と戸惑ってしまうシーンがあったりもしました。
退屈はしなかったですが、ちょっと説明的すぎたり感傷的すぎたりする映画で冷めてしまう作品でもありました。
☆☆
鑑賞日: 2018/03/04 Blu-ray
リンク
監督 | 廣木隆一 |
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脚本 | 斉藤ひろし |
原作 | 東野圭吾 |
出演 | 山田涼介 |
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