映画【ミッドナイトスワン】感想(ネタバレ)

midnightswan
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●こんなお話

 親戚の娘さんを預かることになって、彼女のバレエの才能にあることに気付いて議事親子になっていく話。

●感想

 新人の服部樹咲さんのバレエダンサーとしての魅力が全開で、劇中でいくつかあるダンスシーンのどれもが素晴らしく。単純にバレエの美しさで引っ張ってくれる映画でした。

 トランスジェンダーの主人公と娘さんが最初は反発するけれど、生活するうちに本当の親子よりも親子らしくなっていくのが感動的でした。

 ただ主人公とその仲間たちがトランスジェンダーとして差別されたり不遇な状況になって苦しみますが、確かに現代日本で生きるのはつらいことだらけだと思いますが、そこまでひたすら落ちていくのかと疑問に感じてしまって入り込めなかったです。ほかにも育児放棄した毒親、そんな親に育てられた子供、お金持ち。などすべてがステレオタイプでギャグに感じてしまう描写が多々ありました。

 育児放棄して娘に暴力をふるう毒親と広島のヤンキーとかもいかにもヤンキーですよ、みたいな描かれ方で広島恐い。と思ってしまうヤンキーさんたちでした。主人公の友達のお金持ちとかも、日本映画特有のお金持ちの描き方の下手さをあえてやっているのかわからないですが、主人公親子を見下して犬を抱っこしながら喋るとかコントなのかなと戸惑ってしまいました。

 バレエの美しさを表現する娘さんはさすがですが、毒親に育てられて無感情になってしまったお芝居はよかったですが、後半になって世界へ旅立つことになって感情を取り戻したあとは新人の役者さんなので仕方ないかもですが、棒読み演技が気になってしまって感動的になりそうなところでも入り込みにくいノイズになってしまうお芝居でした。

 とはいえ、この映画で出てくる自殺シーンは斬新で、トントントーンと躊躇なく飛び降りるアイデアは見たことなくて良いアイデアの自殺シーンのある映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/10/07 シネマサンシャイン平和島

監督内田英治 
脚本内田英治 

 

出演草彅剛 
服部樹咲 
田中俊介 
吉村界人 
真田怜臣 
上野鈴華 
佐藤江梨子 
平山祐介 
根岸季衣 
水川あさみ 
田口トモロヲ 
真飛聖 
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