映画【屍人荘の殺人】感想(ネタバレ)

Murder at Shijinso
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●こんなお話

 ロックフェスで騒動が起こって別荘に立て籠ったら、殺人事件が起きて事件の謎に迫る話。

●感想

 閉鎖的空間で殺人事件が起こって真相に攻めっていく王道の設定の映画ではありますが、そこにもう1つのジャンルをミックスさせるという奇抜なアイデアがすごい映画でした。

 名探偵が2人出てきますが、どちらも奇抜な人で独特のルールの中で生きているという人で魅力的でした。ワトソン役の主人公が振り回されるのもやりとりが楽しかったです。

 ただミステリーものとしてもサバイバルものとしてもコメデイとしてもどういう気持ちで見ればいいのか戸惑う作風でした。周りにわらわらと集まってきている状況で殺人事件が起きて、生き残るのが重要なのか殺人事件の真相が大事なのかちょっとわからなかったです。

 主人公がてがかりをもとに真相に迫っていきますが、その真相も第一の被害者は偶然発生して、2人目も睡眠薬入りのコーヒーをなぜ飲むことがわかったのだろう? 意識を失った被害者をエレベーターに乗せて1階にいる人に殺害させて…というのも彼らがウィルスをまくことが生きがいなので襲ったらすぐに出ていく。ということが後で説明されるけど理屈がわからないので納得できなかったです。3人目も目薬にウィルスを入れてというのも、理屈がそれも全くわからないのでこれまたフラストレーションの真相でした。そもそもスマホを落としてそれを拾うのが被害者たちというのが、なぜわかったのだろう? という気持ちでした。

 その殺人事件に並行して次々に扉を突破してくる恐怖とかも、正直どうでもいい気持ちでした。なぜこんなウィルス蔓延の世界になったのかとかの理由は深く描かれず、名探偵たちの変わった仕草とかのコメディ要素が重点的に描かれるので、殺人事件もウィルスもどうでもいい気持ちになってしまう映画でしたが、出ている女優さんたちが皆さん可愛いかったです。

☆☆

鑑賞日:2020/10/07 DVD

監督木村ひさし 
脚本蒔田光治 
原作今村昌弘
出演神木隆之介 
浜辺美波 
中村倫也 
葉山奨之 
矢本悠馬 
佐久間由衣 
山田杏奈 
大関れいか 
福本莉子 
塚地武雅 
ふせえり 
池田鉄洋 
古川雄輝 
柄本時生 
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