映画【空の青さを知る人よ】感想(ネタバレ)

soranoaosa
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●こんなお話

 両親が事故で亡くなった姉妹と東京でミュージシャンを目指すために地元出て行った男性とかの恋愛の話。

●感想

 日本のアニメーションらしい背景や景色が綺麗で、その中を主人公やその他大勢のキャラクターが動いているだけで視覚的に気持ちのいい映像なのがさすがでした。音楽がモチーフになっているので、主人公たちがベース弾いたりギター弾いたりする動きとかもかっこよかったです。

 両親が事故で亡くなり、恋人と別れて妹と地元で生活することを選択したお姉さんと彼女のお荷物にならないように地元を出たい妹。地元に大物演歌歌手がやってくることをきっかけに姉の別れた恋人がバックミュージシャンとしてやってきて、姉妹がざわざわしはじめて。妹がお堂でベースの練習すると高校時代の別れた恋人が現れて…というファンタジーの設定もありつつ、青春もの恋愛ものとして描かれていきます。

 ミュージシャンは東京へ出たけど思っていたのと違って地元に戻るかどうか悩んだり、過去の自分は未来の自分へ叱咤激励して、妹はそのミュージシャンに淡い恋心を抱いていて姉の気持ちを探りながら思わず自分の思っていることと逆のことをぶつけてしまって傷つけたりと、みんなが成長していくのを丁寧に描いていました。クライマックスのいきなりのアニメーション的な躍動感ある救出劇もわくわくできる演出でした。

 ただ一応、ファンタジーの設定ではありますが、基本は日常の延長線上で昔の気持ちがひっかかったままだったのが動き出すみたいなものはスケールが小さすぎて、主人公たちがどうなろうが知ったこっちゃないという冷たい気持ちになってしまう設定の映画でもありました。

☆☆☆

鑑賞日:2020/09/06 DVD

監督長井龍雪 
演出黒木美幸 
脚本岡田磨里 
原作超平和バスターズ 
出演(声)吉沢亮 
吉岡里帆 
若山詩音 
松平健 
落合福嗣 
大地葉 
種﨑敦美 
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