映画【チャーリーズ・エンジェル(2019)】感想(ネタバレ):アップデートされた現代版チャーリーズ・エンジェル、方向性は明快だが惜しい一作

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●こんなお話

 新開発のエネルギーが兵器化されるってんで、チャーリーズエンジェルが武器取引を阻止する話。

●感想

 新人をリクルートしながら、兵器をめぐって様々な男性キャラと戦っていく――そんな現代的なガールズ映画としてアップデートされた方向性は明確で、作品全体のコンセプトはしっかりしていたと思います。

 ただ、アクション映画としても、スパイ映画としても、コメディ映画としてもどれもが中途半端で、どの感情で受け止めればいいのか迷いながら120分が過ぎてしまったのが正直な感想です。

 ターミネーター的な不屈の敵との戦い、潜入して目的を達成するスパイミッション的展開など、それなりの見せ場はあるにはありましたが、どのシーンも新鮮味がなく、既視感のある“どこかで見たような”演出ばかり。せっかくの盛り上がる場面も、どこか物足りない印象を拭えませんでした。

 物語の中盤では内通者の存在が明らかになり、真相が語られる展開もありますが、それも「そうだったのか」と納得するだけで終わってしまい、驚きやカタルシスのような感情が湧きづらく、やはり盛り上がりに欠けました。

 2019年公開の映画としては、全体的に少し寂しい内容だったというのが率直な印象です。そして何より印象に残ったのが、シャッターを開けるためだけに新兵器が使われ、何のためにいたのかわからない警備員さんがその爆発に巻き込まれてしまうというシーン…。ちょっとその扱いが気の毒すぎました。

☆☆

鑑賞日:2020/08/04 DVD

監督エリザベス・バンクス 
脚本エリザベス・バンクス 
原案エヴァン・スピリオトポウロス 
デイヴィッド・オーバーン 
出演クリステン・スチュワート 
ナオミ・スコット 
エラ・バリンスカ 
エリザベス・バンクス 
ジャイモン・フンスー 
サム・クラフリン 
ノア・センティネオ 
パトリック・スチュワート 
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