映画【ラストレター】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 いろいろ人の手紙を勝手に読んで、他人のふりをして文通をやって成長していく話。

●感想

 高校時代の恋愛から成人して現在に至るまで幻影から抜け出せずに、同窓会で再会きっかけで思い出の人や場所をめぐって成長していく物語として楽しめました。豪華キャストの競演も画面が華やかでよかったです。

 手紙がゆえに相手に思いが届いたり届かなかったりして、もしあの時ああしていればというすれ違いの面白さに岩井作品らしい学生時代のノスタルジーさ初々しさなどが挟み込まれていました。

 ただ物語の根本である手紙を他人のふりをして相手に送る、というのは、松たか子さんが書いたものと広瀬すずさんが書いたもので筆跡の時点でおかしいと福山雅治さんは気づかないのだろうか? 同窓会の時点で気づいてたと言っていたので、手紙の時点で気づいていたけど、あえて返信していたのだろうかとかそもそもの設定で乗り切れない部分もありました。

 よくよく考えると他人の手紙を読んで勝手に返信するというのは、人としてあまりよろしくないのではないかと思ってしまったりバカでかい犬を押し付けて飼わせるというのとかもいかがなものか? とか思ってしまいますが、岩井俊二作品らしいみずみずしさはさすがの映像や雰囲気がある映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/07/29 Blu-ray

監督岩井俊二 
脚本岩井俊二 
原作岩井俊二
出演松たか子 
広瀬すず 
庵野秀明 
森七菜 
小室等 
水越けいこ 
木内みどり 
鈴木慶一 
豊川悦司 
中山美穂 
神木隆之介 
福山雅治 
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