●こんなお話
観たら7日後に死ぬというビデオを見ちゃったシングルマザーと元夫が助かろうとする話。
●感想
お泊り会で恐怖体験をする女子高生。その子は、主人公の姪っ子で葬式に参加。その葬儀の場で同時に四人もの死者が出ていたことが判明する。
主人公は事件の調査を開始する。調査の過程で、被害者たちが共に宿泊していたペンションを訪れ、そこで謎のビデオテープを発見。ビデオを再生した直後に謎の電話がかかってくるなど、不気味な現象が次々と起こって、さらに自撮りで撮影した写真は全て歪んだ異形の姿に変わってしまい、混乱する主人公は元夫を呼び、事情を説明しますがなかなか信じてもらえない。ところが息子もビデオを見ることとなり、事態はさらに深刻化。
物語はビデオに映っていた場所や関係者の存在を追い、主人公は関係者が住む離島へ向かいます。道中では馬が暴走するなどの緊迫した場面もあったり。離島で話を聞くと、その地の女性が事件に関わっていることが判明しますが、その関係者の男性は自ら命を絶ってしまいます。ペンションに戻った主人公たちは地下にある井戸で、殺害された少女の遺体を発見し、無事に彼女を埋葬します。
一見これで事件は収束したかに見えましたが、主人公の相棒の男性が幽霊に殺されるという。主人公は何が起こったのか思い悩みますが、ビデオをコピーしていたことが原因であることを突き止めます。最後に息子にビデオのコピーを託しておしまい。
映像は青白く幻想的であり、終始降り続く雨がジメジメとした雰囲気をより一層高めており、ホラー作品らしい緊張感を演出だったと思います。冒頭の恐怖シーンは特に強烈で、こちらの心を掴む仕掛けとして効果的でした。
主人公は元夫と協力しながら、点と点を線で結びつけていくように事件の謎を追い、「サマラ」と呼ばれる少女の存在を浮かび上がらせます。しかしながら、ストーリー展開は主人公が聞き手に回り、登場人物たちが台詞で事実を語る場面が多く、やや退屈に感じる部分もありました。
また、クライマックスでのサマラの攻撃シーンは、オリジナル作品を知っている方にはややインパクトが薄れるかもしれませんが、ハリウッド作品らしいアグレッシブな動きで迫力がありました。
総じて、死のビデオテープをめぐる呪いと謎を扱った作品として興味深く、ホラー好きの方にはおすすめできる内容であると思いました。
☆☆☆
鑑賞日:2013/09/30 Blu-ray 2024/08/12 U-NEXT
監督 | ゴア・ヴァービンスキー |
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脚本 | アーレン・クルーガー |
原作 | 鈴木光司 |
出演 | ナオミ・ワッツ |
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マーティン・ヘンダーソン | |
デイヴィッド・ドーフマン | |
ブライアン・コックス | |
アンバー・タンブリン | |
レイチェル・ベラ |