映画【アニマル・キングダム】感想(ネタバレ)

animal-kingdom
スポンサーリンク

●こんなお話

 犯罪者ファミリーの話。

●感想

 オープニング、無表情でクイズ番組を見る少年の隣で麻薬で死んでる母親のショットから始まり。その少年の無表情っぷりに驚かされます。一体、これまでの人生に何があったのか? 映画を通してほとんど無表情で何を考えてるのかわからない主人公でした。

 母親と絶縁していた祖母に引き取られる主人公ですが、この祖母の息子達3兄弟がみんな麻薬やら強盗やらで生計をたてている犯罪一家。犯罪一家と言っても、映画の中では、ちょっと悪さするけど基本いいお兄ちゃんとして描かれていました。

 そして、兄弟にアドバイスをする犯罪から足を洗いたい友人が殺されるところから物語が始まりますが。このときの警察の手法というのが、衝撃的で犯罪者なら何でもありという捜査方法にびっくりしました。警察のほうがあくどい。
 仲間が殺されて、3兄弟は報復に出ますが。この計画も入念に練られて、家族を捕まえようとしている特別捜査チームを狙うのでなく。たまたまいた警官を襲うというのも驚きです。
 警官殺しの容疑で兄弟逮捕されますが、ここから主人公に対して疑心暗鬼になり。主人公も家族と一緒にいていいのか葛藤が描かれますが。それが決定的になるのが彼女の存在で、彼女の結末で今まで無表情だった主人公がやっとこさ感情を爆発させますが。ここら辺がイマイチ淡々としていて盛り上がりませんでした。せっかくの見せ場だと思ったのに。

 兄弟が捕まり、いよいよ登場するのが家族の長であるお婆ちゃん。息子たちを救うために存在感を爆発させます。
 ここから、クライマックスを終えますが。イマイチ、裁判の流れがわからず。結局、主人公の証言1つで釈放できてしまうんだ。と司法の流れがよくわからなかったので乗り切れませんでした。

 とはいえ、面白い犯罪映画で。エンドで主人公は果たして家族に染まってしまったのか余韻に浸れる映画でよかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2012/01/29 新宿武蔵野館

監督デビッド・ミショッド 
脚本デビッド・ミショッド 
出演ベン・メンデルソーン 
ジョエル・エドガートン 
ガイ・ピアース 
ルーク・フォード 
ジャッキー・ウィーヴァー 
サリヴァン・ステイプルトン 
ジェームズ・フレッシュヴィル 
タイトルとURLをコピーしました