●こんなお話
新たなスペックホルダーとの戦いの話。
●感想
オープニングはテレビドラマの回想から始まるので、ドラマを見てないと何が起こっているのかわからないこと必須なので。ドラマをまず見ないとダメだと思います。
今回はミイラ化殺人が発生して捜査に乗り出す主人公たちですが。特殊能力を持つスペックホルダーたちの側も時間をかけて描かれますが、これがえらく退屈。彼らがどのような背景があるのかが今ひとつ伝わってこなかったです。「僕等も虐殺された」みたいなことを言ったりしますが、差別されたりした悲しい歴史みたいなのが伝わってこないです。ただ、漫才をしたりふざけてるだけにしか見えなかったです。
スペックホルダーたちが対立する「御前会議」なる組織も出てきますが。この人たちも何を喋ってるのかわかりずらく、その割りにあっさり退場していくので本筋が何なのかわかりずらいです。
主人公たちも捜査という捜査はせず、スペックホルダーたちの接触で話が転がっているようにしか見えなかったです。
しかもスペックホルダーと言っても3人くらいしか出てこないので。いまいち、その規模がわからず。世界をどうしたいのかってビジョンを示してほしいです。その割りに煽った撮り方をしているので、先進まないかなとムズムズしてみてしまいます。それで新たな登場人物たちが次々出てきますが、あまり掘り下げられないのが残念でした。ドラマだったらもっとゆっくりと描けるのに、栗山千明さんなんて何のために出てきたのか? 伊藤淳史さんは何故、戦うのか? 理解することができなかったです。
クライマックスの戦いも、ドラマとあまり変わらず映画らしいスペクタクルな映像を期待しましたが盛り上がりませんでした。しかも「子どもを救出する」という行動の動機のはずでしたが、それはあっさりスルーされてしまっているので誰のために何のために動いてるのか。ここでもわかりずらくなってしまっているという。
それでも、無茶する加瀬亮さん笑えますし。世界が止まる映像や主題歌がどーんと流れたりするのはドラマから見ているので感情移入バッチリで見てました。
☆☆☆
鑑賞日:2012/04/09 試写会
| 監督 | 堤幸彦 |
|---|---|
| 脚本 | 西荻弓絵 |
| 出演 | 戸田恵梨香 |
|---|---|
| 加瀬亮 | |
| 伊藤淳史 | |
| 栗山千明 | |
| 三浦貴大 | |
| でんでん | |
| 福田沙紀 | |
| 神木隆之介 | |
| 竜雷太 | |
| 岡田浩暉 | |
| 松澤一之 | |
| 載寧龍二 | |
| 浅野ゆう子 | |
| 椎名桔平 |


