映画【モンスターズクラブ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 雪深い山奥で爆弾づくりをする男の話。

●感想

 雪の深い山奥で爆弾をコツコツと作って現在の産業システムを壊してしまおうとする主人公。オープニングに長々とそのご高説を聞くことができて、主人公が雪山で1人で住んで爆弾を作りいろんな人に送りつけているらしいことはわかります。
 ただ、何故あんな環境の厳しい雪山で作るのか? 何故、テレビ局の偉い人に爆弾を送りつけるのかが全くわかりませんでした。それをすることによって、社会にどのような影響があるのかを描いていないため、正直、爆弾魔にすら見えなかったです。蒔き割りのシーン1つでも、蒔き割れてないのがバレバレのへたっぴさなのは雪山に長く住んでいないのかと思ってしまいます。

 そしてどうやら兄や弟は死んだらしい。その亡霊みたいなのが出てきて、主人公を苦しめますが。これまた何を喋っているのか理解できないです。というか、本編のほとんどは兄弟たちの会話だけでした。父親は金持ちらしいことはわかりましたが、主人公にどのような影響を与えた人物なのかも説明されないので回想でいきなり出てきてボールの話をされても困ってしまいました。

 兄や弟が出てきたと思ったら、本当に怪物みたいなのも出てきたりしてこの映画はどこに向かっているのか見失ってしまいます。そして、突然刑事たちが出てきて簡単に逃げて。次のシーンではのんびり電車に乗り、何故か渋谷で宮沢賢治の詩を延々と朗読する。一体何の話だったのか、ボクにはまだ理解できない映画でした。

 せっかく綺麗な雪景色とかが出てきたのに残念でした。

鑑賞日:2012/04/26 ユーロスペース

監督豊田利晃 
脚本豊田利晃 
出演瑛太 
窪塚洋介 
KenKen 
草刈麻有 
松田美由紀 
國村隼 
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