映画【呪怨 白い老女】感想(ネタバレ):一家惨殺の因縁が連鎖する白い老女の恐怖

Ju-on: White Ghost
スポンサーリンク

●こんなお話

 一家惨殺事件をベースにそれに関わる人たちの恐怖体験していく話。

●感想

 「文哉」「柏木」「あかね」「磯部」「千穂」「未来」「安川」「篤」といった複数の人物の視点が断片的につながり合い、ひとつの呪われた因縁へと収束していく構成で進行する。

 最初に描かれるのは、ケーキの配達員として働く文哉が、磯部家へクリスマスケーキを届けに行ったことをきっかけに、説明のつかない異変に巻き込まれていく場面で、いろんな遺体を目撃して白い老女に襲われる。

 未来とその友人であるあかねへと移り、未来の家庭で起きた異様な空気と、叔父の精神的な崩壊が少しずつ浮かび上がる。未来の家では叔父が仕事や家庭の重圧から追い詰められ、次第に暴力的で支配的な態度を強めていき、家族の間に言葉にできない緊張と恐怖が積み重なっていく。

 あかねのタクシー運転手の父親も早朝に乗せた客が忘れたと思われるカバンから生首がこちらを見ているのを見て、行方不明に。

 未来はそんな家庭の中で孤立し、唯一心を許せる存在があかねだったが、ある時から未来は叔父から虐待を受けていることを話すけど、救い出すことができない未来。

 叔父は精神に限界を達して家族を惨殺して、未来の首も切って山奥で自殺しておしまい。


 白い老女が突然現れて襲いかかってくるビジュアルは非常にインパクトがあり、その点はしっかり怖がらせてくれる作りでしたが、物語の中心にあるのは幽霊よりも一家惨殺という人間の狂気であり、見ていてじわじわと嫌な感触が残るタイプの恐怖だと感じました。

 複数の人物を切り替えながら進む構成は呪怨シリーズらしいものの、エピソードによっては物語への必要性が薄く思える部分もあり、ピザ屋の青年と恋人のパートなどは少し間延びして感じられました。

 それでも、父親が少しずつ壊れていく過程や家庭の歪みが丁寧に描かれており、単なる幽霊映画ではなく、人間の崩壊を描いたホラーとして印象に残る作品です。音響演出で急に大きな効果音が入る場面は驚かされますが、その分、静かな不気味さとの対比も際立っていて、独特の緊張感はしっかり楽しめました。

☆☆

鑑賞日:2014/07/09 DVD 2026/01/10 U-NEXT

監督三宅隆太 
脚本三宅隆太 
原作大石圭
出演南明奈 
鈴木裕樹 
みひろ 
中村愛美 
福永マリカ 
雨宮チエ 
星野晶子 
鈴木卓爾 
ムロツヨシ 
宮川一朗太 
タイトルとURLをコピーしました