映画【アリス・クリードの失踪】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 誘拐事件の加害者被害者たちの話。

●感想

 男2人が何やら準備をいろいろしているオープニング。ベッドを組み立て、部屋に防音をする。そして女性を誘拐する。これが、アリス・クリード。ここまで一気にセリフもなく怒涛の短いカットの積み上げて見せてくれて緊張感あるものでよかったです。

 誘拐犯の男2人に人質の女1人。登場人物はこの3人だけ。誘拐犯2人は刑務所で知り合い、誘拐計画を練っていたらしい。人質のアリスを全裸にして、脅して父親に脅迫ビデオを送るために撮影するといった緊張感あるシーンが続きます。冒頭といい、なかなかのプロなのかな? と思わせるものでよかったです。

 ところが犯人の1人はオドオドした様子でしたが、後に人質との関係が判明したあたりから3人のパワーバランスが崩れ始めます。薬きょうが部屋に落ちていて、それでハラハラドキドキさせるサスペンスは面白かったです。

 そして、犯人同士の関係も新たにわかったりして。ポンポンと話が転がっていくのも好感が持てる展開でした。
 登場人物3人の秘密を観客だけが知っている状態は緊張感を生みますが、そこで頭の悪い行動をとられると一気に冷めてしまう可能性がありますが。そんな事はなかったです……。薬きょうの処分や人質と濡れ場が始まるあたりとかは、頭悪く見えちゃいましたが。

 そして最後にわかるタイトルの「アリス・クリードの失踪」という真の意味もニヤリとさせてくれるもので楽しめた映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/12/09 DVD

監督J・ブレイクソン 
脚本J・ブレイクソン 
出演ジェマ・アータートン 
エディ・マーサン 
マーティン・コムストン 
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