映画【あしたのジョー(2010年)】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 主人公とライバルが出会ってボクシング対決する話。

●感想

 オープニングクレジットで、バーンと有名なテーマ曲が流れるあたりは。原作を知らずとも興奮するものでした。これで、尾藤イサオさんの歌声があったら最高でした。
 
 ただ演出が、スロー演出が多すぎて、カッコいいシーンでも延々とスローが続くと飽きてしまいました。スローのなか、勇ましい音楽で殴り合えばそれは、なんとなく盛り上がりますが。それが、ずっとだとさすがにどれもおんなじに見えてダルダルでした。
 しかも、アクションシーンだけでなく。エピローグでもずっとスローだので、グッタリ。

 主人公の矢吹丈より、ライバルの力石徹のほうが。ワンランク下の階級に落とすために、死ぬような努力をして減量するシーンとかがあって。才能で挑む主人公より、努力するライバルのほうが魅力的に映っていました。力石のスピンオフを作ってもらいたかったです。

 それに、主人公にボクシングを教える丹下段平は最初の30分までは主人公に何とかボクシングを教えようと存在感がありましたが。そっからは、特に主人公を導く役割でもなく。主人公も、丹下段平の言うことを聞かないで試合をするので。あまり意味をなさない人物になってしまっていて残念でした。でも、あの風貌はインパクト大です。素晴らしかったです。

 ヒロインの女性も、ドヤ街を潰そうとする役で登場するので。あまり感情移入できなかったです。主人公に対して、どうしてドヤ街を潰さない代わりに試合をしてと迫るのかわからなかったです。都市開発と試合は、全くの別もので。経営者として失格だと思いました。

 主人公の山Pが、茶髪で常に髪の毛サラサラだったり。あまり昭和を感じない感じでしたが。面白かったです。

☆☆

鑑賞日:2012/12/08 Blu-ray

監督曽利文彦 
脚本篠崎絵里子 
原作高森朝雄
ちばてつや
出演山下智久 
香川照之 
伊勢谷友介 
香里奈 
勝矢 
モロ師岡 
西田尚美 
杉本哲太 
倍賞美津子 
津川雅彦 
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