映画【外事警察 その男に騙されるな】感想(ネタバレ)

Gaiji Keisatsu
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●こんなお話

 テロとの戦いをする日本の諜報機関の話。

●感想

 取材に基づいたシナリオは興味深くて、日本で核のテロが起こるかも。と起爆装置と濃縮ウランはどこにあるのか? という流れでサスペンスもいっぱいで銀残しの映像やハレーションを多用した映像で雰囲気抜群のカッコいい映画だったと思います。日本の公安と韓国の諜報機関の駆け引きなんかも興味深く見ることができました。

 日本の外事警察が敵に近づくために協力者を獲得する手法が描かれていきますが
これまた面白いやり方で近づいて、時に感情を利用したり時にお金を利用したりと。主人公が協力者の心に寄り添い理解している。ように見せていったのは面白かったです。

 ただ協力者となる女性の目的は、娘のためという一点だったのにクライマックスでは娘は消えてしまい失踪した父親に気持ちをぶつけるのにはグッタリしました。しかも核爆弾が爆発するタイムリミットが迫ってるのに、お芝居がのんびり始まるので緊張感が途切れてしまいました。

 話の流れでは、日本は核爆弾と関係ないという方向になりますが。主人公は、身分を捨ててまで核の問題に首を突っ込もうとする理由もよくわからず。一体、主人公の行動の動機はなんなのか? しかも最後の最後にわかる協力者にしていたこと。これは利用できるものは最後の最後まで利用しつくすという主人公は、面白かったですが。だったら、工作員たちは女性を拉致したときに「娘はどこ?」と聞かれたときに何も思わないのか? とか思ってしまいます。

 工作員達も強そうに見えて案外弱かったり、裏切り裏切られの展開がなんだかよくわからず。誰が何のために動いてるのか置いてけぼりになりそうな映画ですが。テンポよく転がっていくし雰囲気もカッコいい映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/06/12 TOHOシネマズ南大沢

監督堀切園健太郎 
脚本古沢良太 
原案麻生幾
出演渡部篤郎 
キム・ガンウ 
真木よう子 
尾野真千子 
田中泯 
イム・ヒョンジュン 
北見敏之 
滝藤賢一 
渋川清彦 
山本浩司 
イ・ギョンヨン 
パク・ウォンサン 
遠藤憲一 
余貴美子 
石橋凌 
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