●こんなお話
ドイツ軍に捕まった捕虜が演習のときに戦車で脱走を図る話。
●感想
戦車戦をこれほど派手な見せ場として描いた映画は珍しく、画面いっぱいに戦車が走り、砲撃を繰り返す迫力のある映像だけでも十分に見応えがある。ドイツ軍とのライバル関係や、荒くれ者の仲間たちとの交流、そしてロマンスも盛り込まれ、エンタメ性の高い物語が展開する。
物語は、序盤から侵攻するドイツ軍と、それを阻止しようとする主人公率いるソ連軍との激しい攻防で始まる。戦闘シーンではスローモーションやCGが多用され、砲撃の衝撃や戦車の質量感が臨場感たっぷりに描かれる。その後、主人公は捕虜となり、生きた標的として使われる演習に参加させられるが、そこでソ連の戦車を修理して稼働させ、脱出に成功する。そこからドイツ軍との追走劇が始まり、戦場はさらに熱を帯びていく。
本作は、描き方によっては重く悲惨な戦争映画になり得る展開を、軽快なテンポのエンターテインメントとして描いているため、最後まで爽快感を保ちながら観られます。戦闘の合間に挟まれる仲間とのやり取りやユーモアある場面が、重苦しさを和らげていたのも印象的です。
一方で、ほとんどの戦闘にスローモーションが使われており、最初は格好良く映るものの、繰り返されることでやや単調に感じる部分もございました。しかし、戦車同士の撃ち合いや爆発、泥を巻き上げながらの突撃など、迫力ある映像をじっくり堪能できるのは大きな魅力で、戦争映画やアクション作品が好きな方には特におすすめできます。
☆☆☆☆
鑑賞日:2020/05/16 DVD
リンク
監督 | アレクセイ・シドロフ |
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脚本 | アレクセイ・シドロフ |
出演 | アレクサンドル・ペトロフ |
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イリーナ・ストラシェンバウム | |
ビツェンツ・キーファー | |
ヴィクトル・ドブロヌラヴォフ | |
アントン・ボグダノフ | |
ユーリイ・ボリソフ |