映画【サルベージ・マイス】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 怪盗サルベージ・マイスの話。

●感想

 アクション初だという谷村美月さんと本物の空手少女である長野じゅりあさんのアクションシーンはなかなかよくできていて面白く見ることができました。ただ、いくつかあるアクションシーンはどれも似たようなもので同じに見えてしまうのがマイナスでした。

 この映画、ほとんど説明がなされないのでよくわからない展開が多くなってしまっているように思えました。主人公は窃盗をしていますが、何故そのようなことをしているのか? 冒頭、相棒に裏切られて物語がスタートしますがこの相棒が何者なのか? 何を考えて裏切ったのか? 空手少女は何で広島を馬鹿にされると怒ってしまうほどの郷土愛の持ち主なのか? 
 少しでいいから描いてほしかったです。それがないため、登場人物たちの行動の動機が伝わりづらかったと思います。

 悪役たちもよくわからなくて、世界的な窃盗団らしいのですが。ボスの白人が1人だけであとは、街のチンピラみたいなのばかりで窃盗団の規模とかもわからなかったです。この白人さんが喋ると口と台詞がシンクロしていなくて物凄い違和感を感じるキャラクターで笑えました。何故、あんな不自然な音の使い方になっているのか謎でした。

 泥棒を憎む空手少女と主人公が、テレビ局で戦うことになりますが。ここの描写もよくわからなかったです。主人公と悪役が戦っているのに空手少女は主人公も泥棒の一味だと思ってしまう。あきらかに悪役と主人公は敵対しているとわかるのに空手少女は主人公に「泥棒だろ!」主人公を攻撃するという無理な設定だったと思います。その後、仲直りするのも老人介護のヘルパーさんのつぶやきで一気に理解しあうという流れもよくわからなかったです。

 だいたいいくらなんでも、騙されたとかいかなる理由があれ美術館から盗むという行為は許されないと思ってしまってのれませんでした。主人公の本当の持ち主に返すという設定自体に無理があったと思いました。

 よかったのは、長野じゅりあさんがツインテールをしたところが可愛くてよかったです。

☆☆

鑑賞日:2012/12/13 DVD

監督田崎竜太 
脚本田口恵 
出演谷村美月 
佐藤祐基 
長田成哉 
宍戸開 
飛松陽菜 
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