映画【おろしや国酔夢譚】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ロシアに漂流して10年かかって帰国するニッポン人たちの話。

●感想

 ロシアロケの映像の迫力が凄くて船乗りの日本人が極寒の大地を駆けて最後には女帝にまで謁見できるというパワーを知ることができるだけでも見る価値のある映画だと思いました。漂流してロシア語を覚えて、帰国のためにいろんな偉い人に会おうとロシアを動き回る姿に感動を覚えました。

 ただやっぱり10年の出来事を120分で描くためにどうしても高速になってしまって主人公たちの望郷の思い。その気持ちだけで一生懸命頑張るというのが伝わってこず、20人近くいた日本人が帰国できたのが2人しかいなかったですが。緒方拳さんや西田敏行さんなどのメインの役者さん数人しか印象に残らなかったです。ロシア人と恋に落ちてロシアに残る者、凍傷で片脚を切断する者などのエピソードが挿入されますが。中盤からは女帝に会うために主人公1人で旅をするシークエンスになってから、ロシアの宮殿などの映像が見ものでしたが、基本、主人公がいろんな人たちにたらいまわしにされるというだけで退屈でした。

 物凄い行動力や精神力で日本へ帰国する日本人たちに脱帽の映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/07/29 DVD

監督佐藤純彌 
脚本野上龍雄 
神波史男 
佐藤純彌 
原作井上靖 
出演緒形拳 
オレグ・ヤンコフスキー 
ユーリー・ソローミン 
エヴゲニー・エフスチグネーエフ 
アナスタシヤ・ニェモリャーエワ 
タチヤーナ・ミハリョーフキナ 
ヴィクトル・ステパーノフ 
オリヨーナ・アルジャニーク 
マリナ・ヴラディ 
江守徹 
川谷拓三 
三谷昇 
米山望文 
沖田浩之 
西田敏行 
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