●こんなお話
サラリーマンが恋人と出会って、彼女がひどい目に遭ってリベンジしようとする話。
●感想
主演2人の熱演がすごくて、それに圧倒される130分でした。シーンそのものも不快だったりするところが多く、ひたすら自分の気持ちや思いを叫び続けるのでぐったりとスタミナを奪われる力作でした。
主人公が前歯が折れてぼろぼろになって仕事仲間から驚かれるところから始まり、主人公たちが出会って付き合ってという回想に入って展開していきます。
主人公の取引先の相手のラガーマンたちのTHE男社会のグループが個人的にかなり不快で素晴らしかったです。絶対に付き合いたくない相手だなと思ってみていると、この映画で1番の不快シーンが待っていてすごかったです。そこから主人公たちの関係の変化で泣き叫びながら突っ走っていく。リベンジ相手での階段での泥臭い殴り合いとかもすごかったです。
ただエンタメ映画として主人公が絶対勝てない相手にどうやって勝つのかというロジックがよくわからず。最初の決闘では、普通にラグビーの服に着替えて相手を待っていて、相手が現れたら車を追いかけていってそのまま突進していくというのとか感情の赴くままうごくキャラクターとはいえ、頭が悪すぎの行動でした。その後、トレーニングっぽいことはしていましたが、クライマックスの決闘に至るまでのトレーニングで強くなっていく様子がわかりにくいため、どうして勝つのか負けるのかのロジックが飲み込みにくいため。クライマックスで激しい攻防があっても盛り上がりにくかったです。その割に、中盤の悲劇はやたらとリアルでつらいものになっているので、どういうバランスの映画なのかわかりにくいのが入り込めない要因でした。
自分の気持ちを喚き散らす映画は個人的に苦手ですが、それで全編押し切られると心に届くものがあるんだという映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2020/05/01 DVD
監督 | 真利子哲也 |
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脚本 | 真利子哲也 |
港岳彦 | |
原作 | 新井英樹 |
出演 | 池松壮亮 |
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蒼井優 | |
井浦新 | |
一ノ瀬ワタル | |
柄本時生 | |
星田英利 | |
古舘寛治 | |
ピエール瀧 | |
佐藤二朗 | |
松山ケンイチ |