●こんなお話
「真面目で地味な」女の子と「学園イチのイケメンで秀才」の恋愛の話。
●感想
地味な女の子が高校イチの頭のいいイケメンさんにからかわれつつ「こいつと付き合うわ」と宣言されてクラスの女子たちから嫉妬される冒頭。主人公が、クラスからいじめられますが。こんないじめされたら絶対不登校になりそうですが、簡単にスルーしてめげずに普通に登校します。そしてすぐ次のシーンで、学園祭となり浴衣の着付けや髪のセットで主人公の株があがって、人気者になるっつう。おそろしい手のひら返しのクラスメイトたちですが、それもスルーなのが気にしてはいけないものなのかと考えてしまいました。
物語は、なぜクラスの人気者のイケメンさんが地味な主人公を落とそうとするのかというのが描かれますが。この序盤のイケメンさんのオラオラっぷりがすごくて、引いてしまいます。でも、主人公を落とそうとした理由が明らかになって、最初は反発していた主人公も心を寄せて……。って流れもちょっと手垢がつきまくったような流れで退屈でした。
その後のデートとかでも地味な主人公をオシャレな服屋さんでいろんな服を着せるモンタージュとかも何百回と作られてきたようなもので退屈です。いまだにこういうシーンを作るのかと思ってしまいます。音楽にあわせて、いろんな服に着替え。首をふるイケメン、また着替える主人公。みたいなシーンがもう古臭く感じてしまいました。
イケメンさんには少年時代のトラウマがあって、それを乗り越えさせようと頑張る主人公の姿はなかなか面白いですが。これもトラウマの乗り越え方が、誕生日会ってのもよく意味がわからなかったです。
そして無事に付き合った2人のデートが続いて仲良くなりますが。案の定、イケメンさんの昔の恋人が出てきていい感じになって。嫉妬する主人公、ぎくしゃくする。って流れも何回も見てきたような。
そして、仲が悪くなる2人だけど最終的に……。という、水戸黄門を見ているかのような映画でした。もう少し、高校生の恋愛で新しい設定を取り入れてくれないと今まで数多く作られてきた映画やドラマと何が違うのかな? と思ってしまうもので残念でした。
☆
鑑賞日:2012/12/04 試写会
監督 | 古澤健 |
---|---|
脚本 | 浅野妙子 |
原作 | 水波風南 |
出演 | 武井咲 |
---|---|
松坂桃李 | |
木村文乃 | |
青柳翔 | |
山崎賢人 | |
新川優愛 | |
高梨臨 | |
ドーキンズ英里奈 | |
藤原令子 | |
高岡早紀 | |
長谷川初範 | |
麻生祐未 | |
村上弘明 |