●こんなお話
4人の父親を持つ高校生の主人公が知事選挙の悪い陰謀に巻き込まれていく話。
●感想
冒頭で主人公が恋人に「父親を紹介して」と言われて渋っているとそこに父親がぞろぞろ4人も出てくる。どうしてこんな状況になっちゃったんだろう? というありえない設定は伊坂幸太郎さん原作らしいので目をつむるしかなくて、その設定を受け入れられないと冒頭で無理な気がしました。
けど説明を排除して一気にこの世界に引き入れちゃうのは面倒じゃなくて逆にいいのかなとも思いました。
主人公と4人の父親、友だちが危ない仕事をしているらしい、世間では知事選をやっている、いきなり登校拒否になった友だちがいる。などの情報がちりばめられていく序盤。そしてゲーセンでカバンの窃盗現場を目撃したことにより事件に巻き込まれていく主人公。
ちょっとクライマックスのピンチからありえない感じで強盗団が全くプロに見えないユルユルさだし、それを救出するための父親たちの行動も「あの時実はこうでした」という種明かしも伏線の回収という気持ちよさは皆無でありえなさだけを感じてしまいました。たまたま隣人の奥さんと知り合ってなかったらどうしたんだろう? テレビのクイズ番組に何で出場できたんだろう? そもそも主人公がテレビを見られる状況にあったのかわかったんだろう? 犯人たちがもっと厳しくて窓すら開けさせてくれなかったらどうしてたんだろう?
と気になることが多すぎて入り込めなかったです。
時折入る少年時代の回想で父親との交流が描かれるのはほのぼのしてて暖かい気持ちになれるだけに、ちょっとファンタジー色が強すぎてついていけない映画でした。
☆☆
鑑賞日:2014/12/07 DVD
リンク
監督 | 藤井道人 |
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脚本 | 藤井道人 |
原作 | 伊坂幸太郎 |
出演 | 岡田将生 |
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忽那汐里 | |
佐野史郎 | |
河原雅彦 | |
宮川大輔 | |
村上淳 | |
柄本明 |