映画【サニー/32】感想(ネタバレ):加害者の信者たちに拉致される…混沌とした世界を描く

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●こんなお話

 小学生時代に殺人事件を起こした疑いのある主人公が熱狂的な信者に拉致されてしだいに内ゲバになっていく話。 

●感想

 小学生のときに起きた同級生の殺人事件から14年後、加害者の信者のような人たちに拉致されるという設定はとても興味深かったです。ただ、その面白い設定だけが際立っていて、実際にあった殺人事件をモデルにしているだけに、この事件をこうした形で映画化することにずっと違和感を感じながら観ていました。

 拉致されたあと、信者たちが内輪揉めをしてまるで連合赤軍のような殺し合いを繰り広げる展開かと思いきや、主人公が目覚めてカリスマ教祖へと成長していく。だが、本物の教祖を名乗る人物も現れ、話はどんどん無茶苦茶に。キャラクターたちも表面的にしか描かれず、あっという間に死んでしまうため、どういう感情で見ればいいのか戸惑う映画でした。

 この映画の世界では警察がまったく機能していないのも不思議で、ネット上で大騒ぎしているのに何もしないのはなぜなのか? さらにドローンが人の重さに耐えられるのか? といった疑問も浮かび、不思議な世界観が広がっていました。

☆☆

鑑賞日: 2018/09/16 DVD

監督白石和彌 
脚本高橋泉
出演北原里英 
ピエール瀧 
門脇麦 
リリー・フランキー 

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